これが有名な「ビスケット事件」または「マクビティー事件」で、ジョンとジョージが殴り合い寸前にまでなったという…すごい馬鹿っぽい話ですが、ヨーコと彼女を連れ込んだジョンへの不満がたまたまこれをきっかけに噴出したんでしょうね。
ポールはイエスタデイの時も、バイオリンに出ない低音を出せと言ったりビブラートをかけるなと言ったりしましたが、譜面を見て「この楽器では出ない高音だよ」と言った今回の二人に「だから何?」と返事したマーチンもかなりのもんだと思います。
子供の頃から、そしてビートルズをやめたあともジョージのスポーツカー好き・レース好きは変わりませんでした。様々なモーター・レースを後援するだけでなく、自分でハンドルを握ってレースに参加したことも何度かあります。
今回はすべて実話。ジョンとジョージのセリフも。この機は何かと問題があったようですが、これ以降違う機種に変更したので66年の墜落には巻き込まれずにすみました。もしビートルズが乗ってたら歴史は変わってましたよね。
サングラスの男はインディカ・ギャラリーのジョン・ダンバー。当時の彼の奥さんは、後のM・ジャガーの恋人で峰不二子のモデルでもあり数々のスキャンダルを巻き起こすマリアンヌ・フェイスフル。ちなみにこのギャラリーの包装紙のデザインはポール作。
2ndエンジニアのJ・カーランダーによると、誰かが「そんな面倒臭いことせずに外に出てチャチャッと写真撮って『アビイロード』とか名前つけりゃそれでいいだろ」と言ってそれで決まったそうです。以前それを言ったのはジョンだろうと描いたことあったんですが、最近はジョージのような気がしてます。
多くの伝記本が「初期のビートルズの人気はピートのルックスに負うところが大きかった」と認めています。それゆえ「彼の人気に嫉妬した3人がピートを追い出した」というベスト夫人の説が後々までまことしやかに語られることになるわけですが、まあ親の欲目ってやつですね。
ビートルズ側全員に配られたお土産は、プレスリーのレコードと幌馬車型の電気スタンド。思いっきり「英国の片田舎からのおのぼりさん」扱いされてますw
実際の映像では、T・ペティが「augやdimが多いんだよね」みたいな発言をしたそのあとに、ダーニとジェフがアコギを弾いていて「Isn’t it a pity」のC#dimをダーニが押さえた時二人で「ディミニッシュ」と言って笑い合います。じつに心和む風景であります。
そういった中流意識はミミおばさんに顕著ですね。ジョンが労働階級の子供たちと付き合うのをすごく嫌がってましたから。