『かくかくしかじか』
「原作には及ばぬまでも、そのエッセンスはつかんでいる。これはこれで良い映画だ」と誉めようとした。
しかし帰ってきて原作漫画の最終第5巻だけ読んだら…ダメだ。まったくレベルが違う。「原作には及ばぬまでも」ではなく「原作には遠く及ばない」の方が正しい。
なお鶴見中尉の再現でとりわけ感動したのがこれ。あの「変な汁」の出方は、再現どころか、もはや原作を超えていた。あのゾワゾワ感だけで、この映画は見るに値する。
『土を喰らう十二ヵ月』最近自分にとって驚くような映画体験が多いのだが、まさかこの作品までがそうだとは夢にも思っていなかった。途中で涙が溢れ、危うく嗚咽しそうになり、それを必死に口を押さえてこらえたほどだ。しかもその時に襲った感情が必ずしも普遍的なものではないからややこしい。
具体的には、杉本が黄金に関わる発端となる出来事。あの囚人が酔っ払って、あんな重大なことをベラベラとしかも理路整然と話し、しばらくしたら「しゃべりすぎた」と言って杉本に銃を向ける。これが漫画だと不思議なほど違和感が無い。ところがこれが実写映画になると、ありえないほど不自然なのだ。
仕事に疲れて、つい『SPY×FAMILY』の新刊を購入して読んでしまった。
いや、凄いな、これ。… https://t.co/M5c7CRa2lV
『千夜、一夜』失踪した夫の帰りを待つ女の物語。「ある日突然全ての生活を捨てて、どこかへ消えてしまう失踪者」に元々強い関心があった上に、先日見た『ある男』とは「失踪した者/失踪された者」の物語で言わばコインの表裏。これは見ずばなるまいと思って見たのだが…大きな衝撃を受けた。
いろいろやるべきことはあるのだが、自分のバズり発言に刺激を受けてw、書きたいことがたくさん出てきて困っている。
とりあえず今レスの中で書いてしまったので、「席に座っているだけで役者(あるいは役者勉強中)だと分かる幾つかの要素」についてチョロッと書いてみる。
・容姿端麗… https://t.co/TxdnhXtNLU
その昔、森村誠一が『続・悪魔の飽食』でそれに近いことをやられたんだよな。あれは過去の記事ではなく、出たばかりの本に違う写真が混じっていて絶版になったのだが、写真の提供者は七三一部隊と関係のある人物で、部隊の生き残りによる工作という説が有力。
ところで今日の『千夜、一夜』、川崎市アートセンター10時からの回で観客が30人近く入っていて驚いた。これは川崎市アートセンターという劇場が近所の人々に親しまれ、「映画のファン」だけでなく「映画館のファン」を集めている結果だろう。それは周りの客の会話を聞いても分かる。