iaku『逢いにいくの、雨だけど』(三鷹市芸術文化センター 星のホール)
日曜に見て、いてもたってもいられなくてもう1回分購入し、再演の2回目。しかしこんな状況下で見ることになろうとはな。
昨日から言っているように『その女ジルバ』原作漫画の眼目は、中盤から明かされるブラジル移民の影の歴史。中でも驚かされるのは、自分たちの既得権益を守るため、「日本は戦争に勝った」というデマを多くの人に信じ込ませた臣道連盟という存在を、ここで初めて知ったことだ。
実は最終巻で号泣するのではないかと予測していた。しかしほとんど泣けなかった。肩透かしと言ってもいいほどに。それは現実が感動的なクライマックスを拒否していたから。涙によるカタルシスを許してくれなかったから。代わりに残るものは、「涙を流せないことの呪い」である。
最後のGO TO EAT。エジプトの国民食だというコシャリ。これはコフタコシャリの大盛りで税込990円。物珍しさで来てみたが、予想よりずっと美味かった! 私は本日も煉獄さん状態。
でもね…この第1回で描かれた「今時アラフォー女子の生き方」みたいなドラマは、この物語の本の序章に過ぎないから。この前も言ったけど、『その女ジルバ』の原作漫画は、戦前〜戦後の壮絶な歴史を背景にした大河ドラマだから、その点くれぐれもお間違えなく!
あと、かなり失礼な話ではあるのは承知だが…最初に若い人が出てきた話をしたのだが、その人はどう見てもインターンだった。しかしどうやらその人が看護師の言う「先生」だったらしい。その時先日読み直した『ブラックジャックによろしく』のことをやっと思い出して、背筋が寒くなった。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の悪役「スポット」って、ちゃんとオリジナルのコミックにいるのか。「これってキン肉マンのブラックホールのパクりでは?」と思ってしまったが、パクったのはキン肉マンの方なのね。
>命を救う治療を終えたばかりの小児患者が搭乗していた
これ、『ブラックジャック』のエピソードそのまま… https://t.co/CVQkrlsZud
この先生が直面した倫理的な葛藤と、自らに科した使命を果たす意志の強固さは、ブラックジャックを超えたものだろう。 https://t.co/QKdoyPR4Ih
特にブラジル移民の「そんな馬鹿な…」という隠された歴史は圧巻。クレジットを見るかぎり、そちらにも触れはするようだけど、本格的なブラジルロケまでして描かれるとは思えない。ご興味のある方はぜひ原作を手に取ってください!
『サ道〜マンガで読むサウナ道』の4巻が出たので購入。ああ、久しぶりにサウナ行きたい。コロナ禍以降「サウナって完全に濃厚接触じゃない?」と思って1年以上避けてきたのだが、サウナでクラスターとか全く聞かないから、おそらく大丈夫なのだろう。