藤子・F・不二雄「ドラミちゃん」
ダメ兄貴に比してしっかりもの、というイメージですが、わりと歳下の親戚感覚で寄り添うキャラでもありまして
地底の国探検、ネッシーがくる、海底ハイキング、ガンファイターのび太、など何度読んだことか
ドラミちゃん回は少年心にグサリと刺さる名作が多いのです
卯月妙子「実録 企画モノ」
ちょっと前の「人間仮免中」は衝撃作であったのですが、こちらもなかなかヘビーな内容。しかしながら何となくあっけらかんと描いているのですよね。他者から見るとヘビーでも、そこにあるのは単なる生活という
ウンゲロミミズAV出演の件で、心配するのはそこ!?と思ったり
ハン角斉「67歳の新人 ハン角斉短編集」
無骨な描線で描かれるいぶし銀の画面。表紙にもなってる、グネグネしたペン線で埋め尽くすように表現された星空なんか堪らない
不条理で怪奇、どこか浮世離れした独特の世界観に、中高年の悲哀を湛えたおっさんキャラ達のリアリズム…
全篇凄まじく良かったです
『僕と悪夢とおねえさん』のTwitter キャンペーンに当選していたのですが、
チャンピオンRED様より、フクイタクミ先生直筆サイン入り複製原画がついに届きました。ありがとうございます
好きなページを頂けるとあって非常に迷いましたが、この倒錯的シーンに。素晴らしい
#僕と悪夢とおねえさん
つげ忠男「成り行き」
2015年。レジェンド作家の新作二作と新作イラスト、リメイク作を収録した凄い本
現代社会をぶった斬るような「夜桜修羅」の狂気といい
老人の絶望の悲喜劇とオチの対比が凄まじい「成り行き」といい、傑作
1969年作「懐かしのメロディ」の元版とリメイク版を並べて読めるのも素敵
ストレッチやらされてる時に「切れる切れる」と口走ったところ、奥さんがクスクス笑うので、
「なんや」と問うたら
「思い出したことがある、当てられたらすごい、30秒やる」と申す
少し考え、、
「ジャガーさんのハマーがねじ切れると言う所?」
と云ったらまさかの正解で、奥さんがマジ驚愕してた
FX戦士くるみちゃん
連載開始時少し話題になっていたやつですね。わしもちょっとだけやってたけど、FXの魔力と恐ろしさが存分に描かれる、これはホラーマンガといってもいいくらい。無慈悲な値動き、膨らむ含み損、強制ロスカット一発退場の恐怖、
しかし物語の導入がこんなに重いとは思わなかったね。
宮谷一彦「肉弾時代」
パンチドランカーに陥ったボクサーの肉体の咆哮。マッチョイズムとナルシシズムの交錯する宇宙において、一種の三島文学的エクスタシーを描き出し、読む者に筋肉の隆起と肉を打つ音を感じさせながら、自己の存在を肉体を通して再考することを要求する
なんぞこれ。濃すぎる名作