高野文子作品集 絶対安全剃刀
誠にマスターピースのようなマンガだと思っている。初めて触れた時の衝撃たるや。絵が抜群に上手い。色褪せないマンガ表現の冒険。読者の心を抉ってくるような、、すべてが傑作短編。
田辺のつる が特にお気に入り。童女に戯画化された、家庭の老人が切なくて仕方ない
朱雀門出「第八脳釘怪談」
著者の脳釘怪談シリーズも八ですね
この世は本当に辻褄が合ってる?昨日の自分と今日の自分は同じもの?世界の正気はなにによって保障されてる?
日常生活からシームレスに繋がっていく異界、市井に潜む怪異
今回も不思議、不可解、奇怪な怪談盛り沢山でとてもよかったです
イベント展示のため描き下ろされたマンガがめちゃくちゃすごいのです。名作です
両先生の辺境オタクっぷりもめっちゃすきなのです
天国(まくつ)
にくまん子「いつも憂き世にこめのめし」
コミックエッセイ風、生々しいほのぼのアラサー同棲生活がとても良い。
女のシリアスで激しい感情や、人間の嫌な部分なども含めて全部ぶっ込みで表現していた前作までとはうってかわって、
こちらは絵柄も脱力して、安心して笑いながら読める一品ですね。
春日井恵一「アカテン教師 梨本小鉄」
型破りな教師が落ちこぼれ生徒を導く、という王道ジャンルではありますが、なおインパクト残す名作
飲む、打つ、買うの三拍子揃った快男児、その教育スタイルは博打。吹き荒れるハッタリの嵐、物語に込められた熱い人情が堪らない魅力
特に教師対決篇、バカ面白い
ハセガワM「イキ死ニ」
官能悶絶サイコホラー誕生
異常な高額バイトに手を染めた少女の運命はいかに。自慰したら死ぬよ・・・恐怖と狂気渦巻くドエロス
犇くように描き込まれた湿っぽく不気味な背景描写が今作も光る。
終盤で一気に解放される圧倒的スケールの狂気はまさにエクスタシー。なんぞこれ
これといって意味はないが、つげ義春の適当に選んだ1ページまるまるを模写するなどしていた
えいっ、腹がつっぱって・・・ https://t.co/NYVZHWxwrk
ぢるぢる旅行記 インド編
昔行ったがインドはマジでクソ(マジで)なのだけど、そのいい加減さ、猥雑さ、混沌としたところがとても好きでもあるのだ
旅行で体感したインド的猥雑さや深い闇(差別、貧困)もひっくるめて、ねこぢる先生独特な感性から描いていて面白い。ガンジャを決めている描写も素敵