角川ホラー文庫から出ている、ホラーコミックアンソロジー HOLY II
犬木加奈子先生、谷間夢路先生のキュートさとえげつなさ、御茶漬海苔先生のサイコさと猟奇さ、日野日出志先生の兇悪さと切なさを存分に味わえるが、
特に風忍先生の未収録作が4本も入っているのはすごいのだ。サイケで美しい傑作
福本伸行「熱いぜ辺ちゃん」
天-天和通り快男児 の前に連載していたやつで、ノリがまさに初期の、人情ほのぼの麻雀ギャグ。(別に血とか指とかは賭けない。尻穴を賭けるくらい)
ギャグ寄りなのだけど、人生訓における福本節はこの頃から健在
そんで、初期福本マンガの女の子の可愛さがとても良いのです
牛次郎・ビッグ錠「くっとろい奴」
主人公が結構ブサイクなのがビッグ錠劇画の特徴かもしれませんが、中でも指折りのブサイク主人公かも。アイデアと行動力、気配りで水商売業界を渡る出来るオトコ。(しかしポリバケツ廃棄ビール再利用はちょっと)
画面一杯に広がる昭和キャバレーの猥雑さがすごい
高野文子作品集 絶対安全剃刀
誠にマスターピースのようなマンガだと思っている。初めて触れた時の衝撃たるや。絵が抜群に上手い。色褪せないマンガ表現の冒険。読者の心を抉ってくるような、、すべてが傑作短編。
田辺のつる が特にお気に入り。童女に戯画化された、家庭の老人が切なくて仕方ない
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結構昔の漫画だけど、ゴジラのアンソロジーも最近読んで。各作家が好き勝手描いているのだが、特に風忍の漫画がヤバい。骨法でゴジラを成敗したら、実は死んでなくてゴジラの魂が胎児に入って、とかいう。わしの知る中で一番奇っ怪な漫画かも知れない