台湾では2020年に『夜歩く』と『本陣殺人事件』が、今年の4月には『病院坂の首縊りの家』がリニューアル発売。台湾版横溝の装丁はなかなかアバンギャルドでぜひとも揃えたいけど、どこで買えるでしょうかね。
これは何度も指摘されているけど、A・A・ミルン『赤い館の秘密』は、本によって見取り図が異なる。ドアがあったりなかったり、広間が広かったりせまかったり、さらに中庭があったり階段の向きが違ったりとてんでバラバラ。
そして最新の新訳版創元推理文庫ではとうとう見取り図がなくなった。
長らく探し求めていた雑誌が届いた!
「週刊マーガレット」1966年4号。一部のマンガがスクラップ用に抜かれており綴じがバラけているため破格値で入手。
お目当ての『のろいの黄金塔』第2話は無事。読む人が読めば元ネタがわかるはず。
ところがこの号、さらに珍発見が!
(続
奇書が届いた。
『好色頭巾』は、何百とある横溝正史の著作の中でもおそらくいちばん摩訶不思議な本。
なにしろ本書に「好色頭巾」という作品は収録されてません。全部新作長編とうたっている『時代小説新作全集』で書下ろしとあるのに、内容は人形佐七の雑誌掲載をまとめたもの(一部改作もあり)。
雑誌連載当時の金田一耕助の挿絵を見るとだいたい襟足が短くてうなじが出ている状態で「もじゃもじゃ」している。
長髪設定になったのは石坂・古谷の金田一が映像でもわかりやすくモジャモジャさせるには長髪にするしかなかったからじゃないかな。
金田一「この連続殺人は、村に伝わる手毬唄をなぞった見立て殺人なのです(バーン!)」
村人「知らん… 何それ… 怖…」
駿◯屋で懐かしい同人見つけてつい連れてきちゃった!
『行け行け金田一耕助 総集編』(1995)
同人誌ならではの歯に絹着せない感想が、いま読んでも面白い。
こういうのやりたくて「金田一耕助博物館」作った、木魚庵のキン活の原点です。
みかんさん、30年ぶりに新刊出さない?
「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ化の余波で、水木しげるが描く美少女が話題となっていますが、水木プロ内ではアシスタントというより客分扱いで、水木しげる以上に水木しげるの画を描くとうたわれた橋本将次が、掛布しげを名義で描いた美女をご覧ください。(横溝正史「湖泥」コミカライズより)