漫画のたった一コマのたった一つの台詞が世界観を構築する場合がある。横山光輝先生の「マーズ」で神体名と操縦者名との関係において第ニ神体スフィンクスの操縦者が「こちらはミロだ」と名乗った事により「自分で名乗らない限り操縦者名=神体名とは限らない」との世界観が構築されたのである。
知らない奇獣を早く見たい「そ」
社長の夢に出る恐怖の大王タローマンの「と」
顔がエースに似てるからとタローマンと共に磔にされるガ・ダーンの「に」
可愛さ爆発の「ね」
「ウィザードリィ」を長く続けていると「勝利」の定義が変化する。普通のRPGだと「パーティは半死半生だが勝ててよかった」となるが「ウィザードリィ」は規格外のRPGなので「敵を全てブッ殺して、パーティ全員が無事で、レアアイテムを手に入れる事、それが勝利だ!いいなッ!」に変化するのだ。
忍風カムイ外伝第四話「むささび」
平地での飯綱落としで頭を打った四郎は気違いとなり,四郎の姉の前に現れた大頭は四郎を「奴は独りで生きて行く気違いは気違いなりに生きて行くものだ」と評する台詞はアニメ独自で他に原作の「こんな」が「馬鹿(の)」に変更された。原作よりアニメの方が辛辣なのだ。
子門真人氏が「一発屋」と呼ばれる度に石田敦子氏の「アニメがお仕事」第7巻223頁を引用する。
「あの一発屋は今?」という番組で子門氏の顔にモザイクをかけ勝手に追いかけた挙句「歌うまいんだからさァー引退とか言わずに歌えばいいのにィー」と発言する司会者に「貴様の血は何色だ!」と憤るイチ乃。