何より最終的に主人公の少女を助けてくれるのが2枚目じゃなくてちょっと頼りない感じの先生なのが良い。物語前半はもっと不気味な顔してるのに途中で顔変わる。古賀先生お得意の、信頼してた人間が一番恐ろしくて、怪しいと思ってた人間が良い人だったパターン。
もちろん古賀先生なのでこの後も安定の面白さ。山奥の病院が舞台の吸血鬼譚でツッコミどころもいっぱいだけど楽しい楽しい。楳図先生ぽいタッチもたくさん。→
もしかすると雑誌連載時はこの前に数ページあって、単行本収録の時に、はしょられたのかもですけど。そう言えばコマの並びを変えたり大きいコマを小さく縮めたり、といった編集の跡が散見される。
表紙めくって中扉がこうで。さらに一枚めくった一コマ目で、これ。いきなり女の子の後ろに飛ぶ蝙蝠。なんか間違いじゃないかってめくり直しちゃったよ。でもやっぱりこれが一コマ目。どんな漫画の描き方本にも載ってない唖然とする始まり方で最高だ。
不動産専門とは言え、科学的観点から心霊現象を調査する、これは現代のSRI(怪奇大作戦)ではないか。素晴らしい。そしてみつつぐさん描くカチモード代表のキャラクター、児玉和俊さんがが絶妙にかわいくてよろしいです。怖い話もついつい読んでしまいます。買いましょう。
みつつぐさんから単行本『事故物件のオバケ調査員』いただきました。自死、殺人、孤独死などで事故物件になった不動産から感じる心理的瑕疵を科学的調査で取り除き、なにも起こらないことを証明する株式会社カチモードの、それでも科学で説明しきれない実話を漫画化したエピソード11話。面白い。→
あ、アニメ版のハーロックに出てくるトチローの娘ってここからイメージひろったのかなあ。あっちもチャーハン好きにすれば良かったのにな。俺ならそうするけど妄想かなあ。
主人公に連れられて旅をする幼い妹の螢。まだ性と無縁な、いたいけな少女が淫靡な設定と対をなしてさらに哀れだ。でもこの娘がいっつも大好きなチャーハンばっかり食べてるのは可愛い。→
読者の共感を得られるかどうか…のダーティ極まる主人公。いつもの低身長のメガネ男なのに無類のハードボイルドなキャラクターだ。おなじみの性に関するあけっぴろげな松本ギャグも控えめ。この暗く湿った世界に比べたら→
古本市で買った。浜慎二先生の漫画はなんだか歪な怖さがあるなあ。貸本怪奇漫画の呼吸かなあ。見開きで女の子が電話で話してるだけでなんとなく怖い