『野球狂の詩』は少年マガジンで『巨人の星』終了後の72年から不定期読み切り、月1連載を経て長編の水原勇気編が週刊連載に。読み切りは列伝で野球に関わる人情物の傾向が強い。しかし長編の勇気編は後半「魔球を巡るライバル(師匠)との求道」の色が濃くなり『巨人の星』に相似する。(続く)
#水島新司
最終回、勝負に負けたら辞める、という決意の戦いの後、翌日に水原勇気がグラウンドに普通に練習に現れる。敗れても戦いは続く。野球とは水原の言葉通り素晴らしく、大好きなものなのだ、と詩う結末が水島新司らしい。
#水島新司
『ノンマルトの使者』も桑田次郎が漫画化。映像との違いはノンマルトが奪った原潜でで攻撃してこないのと怪獣ガロンス(脚本時の名称)が大小複数登場する点。真市が防衛軍に警告電話を一切せずアンヌの信じてない調子の報告をキリヤマは聞き流しており敵の殲滅には逡巡が一切ない。
#ウルトラセブン
『ノンマルトの使者』、桑田次郎の漫画でも砂浜に埋もれるアンヌのキュートな姿がみられる。しかし真市の言葉を真剣にとらない事でノンマルト殲滅に疑問を抱かず肯定している。最後の真市の秘密を知るのがダンのみになることでヒーローの孤独が浮かびあがりここは桑田の真骨頂だろう。
#ウルトラセブン
迷いも疑問もなく「海底に基地を作っていた侵略者」の殲滅を命じるキリヤマ隊長。フルハシの台詞からもノンマルトが元々の地球人類かもしれない、と拘ってないようだ。こうすることで異星人であるダンの孤独が際立つ。ひとり苦悩する背中が良いです。
#ウルトラセブン
『第四惑星の悪夢』の決定稿『人間狩り』ではロボット長官(主席)の話口調は丁寧語。後頭部から部品を取り出す、は桑田次郎の漫画では描かれている。セブン出現と同時に長官が人間たちに倒される描写もある。
一連のソガが占いに凝っている描写のうちコイントスは映像では割愛。
#ウルトラセブン
ロボット長官を別にすると敵怪獣の登場しない『第四惑星の悪夢』だが桑田次郎のコミカライズでは大電子頭脳ビッグ=ブレインに戦闘用ロボット、人間狩りロボットが登場する。この星の支配者であるビッグ=ブレインは戦いからセブンの弱点を分析し氷漬けにしてしまう。
#ウルトラセブン
『第四惑星の悪夢』も連続で桑田次郎が漫画化。映像と違い同行者はアンヌとフルハシで惑星に着くや否や「人間狩り」に遭遇する。ロケット誘導の目的は地球人の生体実験。セブンは電子頭脳ビッグブレインに敗れ脱出した2人は人間の赤い血同盟と合流、「トロイの木馬作戦」を敢行する。
#ウルトラセブン
桑田次郎版『第四惑星の悪夢』は映像と異なりアンヌが大活躍。秘書を射殺した警官を2丁拳銃で倒しフルハシと脱出、赤い血同盟と合流し人間狩りロボットを女ターザン並みの跳躍で破壊、セブンのビームランプに正確にエネルギーを充填するなど射撃の腕、高い反射神経と身体能力を見せた。#ウルトラセブン
桑田次郎版『第四惑星の悪夢』で驚くのは今回のメインゲストの女秘書アリーが運んできたお茶をこぼして暴行され更にはアンヌと喋っているところを咎められ射殺される点。映像では弟にあたる青年も(自転車ではなくバイクに乗る)早々に射殺。その為ドラマは「赤い血同盟」が担うことに。
#ウルトラセブン
実はダンとアンヌのこんな熱い抱擁シーンもあります。
フルハシは平然としているので周囲公認のよくあることなのだろうなあ。今回のアンヌの異常な頑張りの理由がわかる場面。 #ウルトラセブン