永井GO展示の撮影スペースには珍しい玩具や造形物も展示。展示の最後に来るのは描きおろしマンガ「デビューGo」。石ノ森章太郎との出会いを描いた自伝漫画。先輩アシスタントで野口竜さんも登場するので興味ある方は是非。この自伝「激マン!」の前段階になるわけでもう少し続きが読みたい。
   「ゴッドマジンガー」の不憫な3人。中公版で追加された食人族に襲われるもエルドに救われ全裸で横たわるカオル。そのカオルを人猫に変えてしまう「変タイ」ことエルドはKCDXの描きおろしでラスボスらしさが。しかし一番不憫なのは活躍しそうなのに全然活躍しなかった剣道部の美男剣士水島。
   古今東西の子ども雑誌の図解・解剖図の中でとてもブルーになるのは「ミラクル少女リミットちゃん」の内部透視図じゃなかろうか。テレビランドは漫画も載せる推しっぷりで高橋信也さんのリミットちゃんの可愛さは今みてもレベル高い!
   テレビランド73年9月号の「ミラクル少女リミットちゃん」第1回。ヘビーな設定の割にお転婆ぶりが際立ったほんわかしたエピソード。高橋信也さんの可愛い絵柄はレベル高い。隣は細井雄二版「ロボット刑事」レイトウマン回。
   テレビランド73年11月号の「ミラクル少女リミットちゃん」は「クリひろいあらし」の話です。ダイナミックプロ的というかナンセンスなおっぱいネタが小杉英太郎=平松おさむ=宮本コジローらしいところではないかと。
   貝塚ひろし「ボクとミスターG」は長島との友情、荒川との一本足打法特訓を中心に構成。酒を呑み歩く王への荒川の激しい叱咤や長島の引退に号泣する王の姿が描かれる。印象的なのは守備のダッシュ力の鈍りを指摘され体力の限界を悟る長島が寂しい後ろ姿を見せるくだり。 
   昔から違和感があったのは帽子のツバ。現実にツバが朱なのはカラーテレビ映えを意識してユニフォームに赤を使った1960年の1年だけで翌年から74年まではお馴染みの黒仕様。漫画だと映えるのかこの色遣い見かけます。王入団は59年なのでこれも現実とは異なります。あと長島の発言は実際にあったのかな? 
   スランプ時に心無い声に悩む王貞治、はネット社会に通じる生々しさでポイント高い。見どころは大島さんによるプロ野球選手の精度の高い似顔絵。のちに同じ入門百科で長島や野村、田淵に大矢の漫画も描かれていてこちらも高い仕上がりです。あと三冠王がとれないなら、はホームラン王、の誤植ですよね?