ねこぢるyの長編新作『汁ゾンビ』読む。ねこぢる作品『半魚人』の続編。『夢の島』時代の山野一を想起させる猟奇的かつSFチックな内容だけど、邪悪さは感じられない。ねこぢるの天衣無縫さ、山野一の突き放したギャグセンスは健在。シュール味はなく、安心して読める作品。山野一の円熟を感じさせる。 
   宮武外骨が解釈する自然主義文学のイメージ(笑)
当時、現実をありのままに描く自然主義小説(島崎藤村とか田山花袋)が人気だったが、外骨は小説を馬鹿にしていたので、自然主義はマヌケであるという風刺を行った。(所載『滑稽新聞』明治41年6月20日号) 
   東南アジアで買ったホラー漫画本。出版はKADOKAWA海外部と地元の版元らしい。
カートゥーンっぽい日野日出志のような、妙にPOPな絵柄だけど、展開はオドロオドロしく、ある意味において斬新に見えてくる。逆に日本には児童向けホラーというジャンルがなくなって… 
   少女漫画が□リコン漫画の布石になったことは知っている人は知っているが、これがその証左になろうか。 
   『漫画大快楽』のコラムで、板坂剛は少女漫画のヒロインに対するリビドーを描いている。
曰く「エロ劇画に登場するヒワイな女どものクサレマ〇〇など、もはや私には古ぼけたの穴に過ぎない(中略)従って少女漫画を見ながらセンズリをかくことが出来るのはやはり相当なナルシストでなければならない」 
   ねこぢる単行本未収録作品「たみこ」
『ガロ』92年6月号インタビューにもあった小学生時代のエピソードをそのまま漫画にしたもの Ⓒねこぢる/山野一
   『SFと美少女の季節』改訂版、ようやく入稿しました。発送時期は10月中旬ごろになります。たいへん長らくお待たせしました。が、待った甲斐はあったでしょ?