今更気付いたんですが、寄生獣の田宮良子はブレランのロイなんですね。人間ならざる者が「自分はどこから来てどこへ行くのか」を自問し続ける、その崇高さ。震えるほど好き……。
男の子たちが魔法の力で強く可愛くなるという最強のマンガ『ボクらは魔法少年』を読もうぜ。(てかヤンジャンに最近載らないな~と思ってたらWebじゃ普通に連載してる(かつ今月からウルジャン)とか、教えてくださいよ……)
アンダー・ザ・シルバーレイク、妄想するひとの主観描写って好物なので面白かった。分裂症的なリンチと違って偏執狂的な味わい(ちょいホドロフスキーぽくも)。ずっと『ムーたち』のこのひとが頭に浮かんでた。
アクタージュは一貫して夜凪の才能を“ぞっとさせるもの”として描いてるところが好き。良かったとか感動したとか、そういう日常の範疇を超えた異形の力こそ表現活動の源泉だと思うぜ。
鉄拳の世界大会で世界ランカーをことごとく破って優勝した無名のパキスタン人プレイヤーが、実は地元大会では17位のランカーにすぎず、これから続々とトップランカーたちが国を超えてやって来るだろう……って話がバキのこれ。
『エクゾスカル零』、当時は迷走したまま終わった印象だったけど、再読したら恐ろしい傑作だった……。ヒーローを必要としない人類終焉の世界に送り込まれた7人の超戦士があがき続ける暗い話なんだけど、山口貴由先生の苦悩が宮沢賢治の祈りみたいな境地に到達してるんだ……。
前作『シグルイ』でヒーロー像をぶっ壊した先にどうやってなおヒーローを描けるのか?という山口貴由の苦しみに共振するとやばすぎる。あとがきにあるように、物語が自らの“過信”を認めたあとギリギリで掴み取る答えに胸を殴られるんだ……