テレビアニメ「サスケ」の放映時期には、絵物語「サスケ」を「小学二年生」1968年9月号から1969年3月号、「小学三年生」1969年4月号から1969年6月号に全10話連載しています。
1967年、「劇画大学」の取材で白土三平に会いに行った #辰巳ヨシヒロ さん。
"劇画"について意見を求められた白土は「劇画というものを意識していないし、劇画の本質とはどういうものか知らない」「手法にしばられないで発展してほしい」と答えている。
1960年の「きのこ姫」は、唯一少女漫画雑誌に発表された白土作品。かわいい女の子におじさんたちが次々襲いかかっていきます。大人はみな先入観と目の前の利益の世界にのみ生きていて、子どもの機転と自然の知恵の前には歯が立ちません。
#白土三平
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少年王者とは違って同時期のサスケの動物のデフォルメ率は高いのだけれど、カラー原稿をみるとこれも一部リアルな描写から線を引いて作り上げられている様子がよくわかりますね。
#白土三平
こちらは両方とも同じページのカラー原画。原画には自筆の原稿とは別に、色原稿が複数存在する場合があります。片方には写植も貼りつけてあります。こちらの発表はそれぞれ初出よりは下ります。
「刀恨乱れ雲」天堂寺慎
左手の不自由な男がその不満を他人の左手に向ける話。天堂寺慎さんの漫画のファンというのは聞いたことがないけれど、みんな同じ顔なので服装で見分けるしかない。絵はとても上手い。
#天堂寺慎
1962年に学年誌に発表された「2年ね太郎」は、日本やインドの民話を取り入れながら、子どもの視点で学びを多く含ませる形のストーリー展開が魅力の作品。現代子どもセンター主宰の高山英男さんの推薦とともに貸本単行本としても発行されました。幻の作品でしたが2010年に復刻されています。
#白土三平
冒頭、夜明けから日没までの東京下町の様子が時系列で活写されます。生活する黄色いからすたち。
その中でなまけ者よばわりされるゲンさんは、洗濯や台所仕事、子育てを日々一所懸命おこなう主夫。
これは"ふしぎなこと"ですね、という皮肉までがこの少女漫画のプロローグです。
恐怖心からの侮蔑、うわさを信じて排除の方向に進んでいく人々の展開がとてもスピーディーです。
平時鳴りを潜めている鬱憤が、きっかけをもって顕在化し、同調圧力の攻撃へと変化する。