『秋津(1)(2)(完)』再読。めんどくさい人格の漫画家男性と彼に反発するしっかり者の息子を中心にしたコメディ。性格は最悪だけど何だか憎めない主人公のキャラクタと独特なテンポのシニカルな会話劇が非常に楽しい。作者の一面が主人公に投影されているのではという妄想も膨らむ。すごくオススメ。 https://t.co/PM1HWpsRQA
   『真柴姉弟は顔が固い』読んだ。表情筋が死んでいて真顔しかできない姉弟の学校生活を描いたコメディ。表情はないが心中では多弁な姉弟のキャラクタが面白い。普段はいがみあいながらも実際は仲良しな二人の関係性も良い。丁寧で安定感のある作画でもキャラクタ達のコミカルさが上手く演出されている。 
   同じアフタヌーン本紙連載で11月22日に発売した『ブルーピリオド(13)』と『ビターエンドロール(3)(完)』、『カオスゲーム(1)』のカバー裏表紙、3作品とも本編のコマ切り抜き画像。全体の作業量は減りそうだし本編の雰囲気や内容を伝えやすいんだろうけど、もうちょい工夫があっても…とも思う。 
   『お金の神様 しりもと作品集』読んだ。会社員の主人公とお金の神様との同居生活を描いた4コマ漫画。ツッコミ不在でボケにボケを被せていくスタイルはシュールで楽しい。デフォルメされたキャラクタも意外と感情表現豊か。言葉遊びや日常生活の一部を抜き出したネタ作りにもセンスを感じる。 
   『ようこそにんげん しりもと作品集』読んだ。動物だらけの学校に転校してきた人間の少女が主人公の表題作を含む作品集。表題作はボケツッコミのスタイルは比較的オーソドックスながらネタが意外とグロいものもあり独特。後半の『教えて!しろもと博士』はツッコミ不在でボケる作者本来の方式。 
   『好き好きだいちゅきつよつよソード(1)』読んだ。好意を寄せられると強くなる剣を持つ勇者と彼を慕う女性達とのいざこざを描いたコメディ。個性豊かな変態達が国家の一大事にも関わらず、私欲のために足を引っ張り合う姿が滑稽で楽しい。アホなタイトルに引けを取らない内容。すごくオススメ。 
   『神さまがまちガえる(1)』読んだ。あらゆるものの左右が反転する、など世界規模で起こるバグの中で生きる人々を描いた作品。『やがて君になる』の仲谷鳰先生新作。摩訶不思議な出来事が起こることに慣れてバグにすぐ順応する人々の様子は、日常と非日常が混じった雰囲気で面白い。 
   『紙一重りんちゃん(2)(完)』読んだ。天才的な能力を持っているのに普段はおバカな小学生を主人公にしたギャグ4コマ。常識のズレたキャラクタと一般的な感性をもつツッコミ役とのズレた掛け合いがシュールで面白い。短めで完結になったけど長崎ライチ先生の次回作もゆっくり待ちたい。オススメ。 
   『AIの遺電子 Blue Age(3)』読んだ。ヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。『AIの遺電子』シリーズで共通する作品世界の設定を上手く活用したお話はよく作り込まれている。現実に存在する自称とフィクションのバランスも良く現実感が上手く演出されている。オススメ。 
   『双亡亭壊すべし』(全25巻)(藤田和日郎)
空爆でも壊れない謎の幽霊屋敷を舞台にしたアクションホラーの完結巻。凧葉という何者でもなかった男が怪物泥怒に真っ向から立ち向かう最終決戦は圧巻のクオリティ。
#2021年オススメ完結漫画 
   『スナックバス江』の公式配布画像だとこの辺が好き。森田とタツ兄の個性が出てる2枚と、バス江らしいセリフとツッコミが気持ちいい2枚。