王将にオレ達の黄金時代(オウゴン)が帰ってきたと聞いて、お昼にトリプル平らげてきました。
もう一つ。7巻で僧会幹部が「墓所は聖域で自分たちは入れない」と発言したこと、ナムリスの「封印」宣言時には僧会の面々が見えることから、5巻に描かれた施設の大半ーヒドラの穴や巨神兵の培養施設、ミラルパの療養浴槽ーは厳密には墓所の「外」=墓所と一体化した「大僧院」であると考えられます。
本論はこんなところですが、少し補足すると「封印」には濃淡があったと思われます。即ち、先帝=ミラルパらの父はヒドラ利用等を禁じる一種の「封印」を行っていましたが、自身の延命措置は墓所の力を借り行っていました。その点では封印=完全な関係断絶ではなかったと言えます。
この時、墓所は自ら固く扉を閉ざしてヴ王を拒み、トルメキア軍がーシュワの都もろともー消炭になるまで扉を開きませんでした。これは新王に対し、墓所の主導権を刻みつける、一種の「マウント行為」と言えます。
一方の教団側ですが、彼等は「聖なる文書」解読に忙しい(笑)ので、よほど頼まれない限りまず墓所の外には出てこないでしょう。また墓所側とて、世俗王権があまりに弱体だと、パペットとしての役割すら果たせなくなるので、王権をテコ入れする意味でもこの「芝居」に付き合うメリットはあります。
となると考えられるのは「王権側から接触を絶ち、墓所の「教団」には外に出てこないようお願いする」形以外にありえません。事実、5巻でナムリスが「封印」を宣言した相手は教団ではなく、自分の部下たる「クソ坊主ども」でした。
では具体にどう「封印」するのか?墓所自体を物理的に封鎖したりまして破壊など出来ないことは、7巻のトルメキア軍総攻撃を見れば明らかです。というより、その気になれば都ごと一軍を一瞬で消せる墓所を、土鬼王権側が物理的にどうこうできるはずがありません。