いわば腐海「総体」として見た場合、一定の多様性を確保しておいた方が、地球浄化という「目的」に対しても都合が良いわけですね。一定のイデオロギーに奉仕すべく管理された多様性…現代のあれこれを考えてもなかなか示唆的ですね。
それは勿論、「たった数千年で」旧人類が汚染した地球を浄化するためです。というより腐海はそのため「だけ」に存在しており、役目が終われば速やかに消え去ります。同様に、役目を早く果たすためにもその成長は急速で「なければならない」のです。
流石にムシゴヤシ以外の低木(陰樹)の成長はゆっくりのようですが、それでも森林遷移で言う陽樹林まで文字通り「一瞬」です。腐海に低木林や草原(?)が存在しないのはこうした爆発的成長に起因すると思われます。では何故ここまで爆発的に成長するのか。
が、腐海については、木々が非常に急速に成長することが漫画版で明らかになります。6巻、土鬼大海嘯を受けた「腐海誕生」では、日光を受けた一瞬の間に、ムシゴヤシの樹が高さ30メルテ(≒メートル?)まで爆発的に成長しているのです。
戦争が外交の失敗ならば、「失敗に備える」軍備の充実は尚更必要でしょう。神ならぬ人間が携わる以上、失政は政治の本質ですので。失敗しない政治など、それこそ非現実的ですね。 https://t.co/7JJ93hyUPL
義時「太郎、お前の声は耳障りだ」
うーん、周りの話に耳を傾けなくなる辺りも政治家として老化した証しなんだろうな…
#鎌倉殿の13人
この辺りは大海嘯を「記録した側のバイアス」も考える必要があるでしょう。ナウシカやユパを別にすれば、王蟲の群が津波になり突進してくる時に目の色なんか気にしてる余裕はありません。どっちであれ早く逃げねば町ごと潰されて死にます。
勿論、土鬼大海嘯はサパタに集まった粘菌を「救う」為に集まった王蟲の骸を苗床にして腐海が広がったので、そこまで腐海が広がらない(まあ仮に海に達しても500リーグそこらですが…)という制限条件はかかります。
と、ここで疑問になるのはそんな長距離を「森の人」は横断できたのか?という疑問です。腐海内はかなり植物が密集し、もちろん道などもなく、そこを火すら捨てた丸腰で行くとなればかなり困難ではないでしょうか?
腐海は過去、三度の大海嘯で大きく広がったとされますが、大ババいわく三度目のエフタル大海嘯では一気に二千リーグも突出したと。一度目二度目も同規模であれば、腐海の広がりは六千リーグ、約一万キロとなり、これはなんとほぼユーラシア大陸を横断する規模になってしまいます。
ただ、これら「外部」との接点はかなり乏しいようで、土鬼大海嘯を土鬼・トルメキアとも「世界の半分が失われた」と言い表すため、交流可能な「世界」とは地図上の土鬼・トルメキア・エフタル辺境に事実上限られていたと言えそうです。
ただいま帰宅。今日は能登輪島まで弾丸日帰りでしたが、明日は南進して加賀を回ります。