【予告】さて、次回の #ナウシカ 考察ですが、先週入手したアニメージュを基に、「庭園」編についてアニメージュ連載版と単行本版の比較考察を行ってみたいと思いますので、お楽しみに! 
   夜も更けて参りました。今宵の漫画版 #ナウシカ 考察は7巻終盤直前の山場、世界の秘密が明かされる「庭園」編について、アニメージュ連載版(1993年7―10月号)と単行本掲載版(7巻92―141頁)の差異を比較してみたいと思います。 
   まず挙げられるのは牧人がナウシカの母を騙る場面です。単行本では牧人本人(?)の姿になっているコマ(左)が、連載版ではナウシカ母子が野原で談笑するー恐らくは遂に実現しなかったー姿(右)となっています。 
   また恐らくこのことに関連して、ナウシカが牧人の誘惑を喝破する際の台詞も、連載版の「私を愛さなかったが癒されぬ悲しみを教えてくれた」から単行本版「癒されぬ悲しみを教えてくれたが母は私を愛さなかった」と微妙に変えられています。 
   また、冒頭のテト埋葬部分など幾つか新規に書き下ろされた部分があります。単行本7巻124頁下段~125頁中段もその1つで、牧人達による追撃と誘惑に重ね懸けがされていますが、それが優しい「ここにいて」であればある程、ナウシカの心を砕きにくる描写はなかなか抉りにくるものがあります。 
   そうした庭園/牧人の「優しさ」表現への拘りも連載版→単行本版では感じられます。例えば牧人に一環して敵意を向けるセルムすら、連載版での「もう次の付け入る隙を見つけた」といった、邪悪感満載の台詞は修正されています。 
   本日のお仕事場、詳細は言えませんが少しだけ「責任者らしいこと」をいたしました。なお晩飯はキチンと取れております(笑)。 
   今週の #逃げ上手の若君 、時行君の逃げの才能が遂に尊氏公なみの怪物めいた迫力をもってまいりました。これならあの天魔的な尊氏公とがっぷり四つに組めるかも…?そして遂に、逃若党が主君の名乗りを上げる! 
   お晩です。今宵の漫画版 #ナウシカ 考察は、お題箱でリクエスト頂いた、ナウシカ達における「家族」の位置付け見ていきたいと思います。と言いながら実は、漫画版においては「家族」に関する描写は意外な程シビアーよくて淡白なものになります。 
   ナウシカにして物語開始時には既に母はなく、出陣後は家族としての父を思い出すことも少ない状況です。トルメキア・土鬼両王家の骨肉の争いについては言うに及ばずといった状況です。 
   寧ろ主要人物の「物語」は家族・故郷を離れてナウシカと出会うことから始まり、異郷の地で仲間を見つけ育んでいきます。故郷を喪ったアスベル・ケチャ然り、流浪の剣士ユパ然り、チクク然りです。