さて、漫画版 #ナウシカ 、「青き清浄の地」考察編です。腐海が尽きる場所に形成されたという、この浄化世界はどのように形成され、またどんな意義を持つのでしょうか。
そもそも、漫画版の設定ではトルメキア艦隊の仮想敵は鈍重な土鬼艦隊であり、機動性と火力に優れた辺境諸国ガンシップは寧ろ「補助戦力」でした。その意味では、ペジテガンシップとの対空戦はバカガラスの本来任務上は全く想定外であり、これに無力なことを以てポンコツ扱いするのはかなり酷でしょう。
彼らの言動は「釜中の蛙」の如く愚かに見えますが、現代の我々もわあまり笑えたものではないかもしれません。環境問題が差し迫っても目前の問題に追われておざなりになりがちですから… https://t.co/fObin6u3Av
その論拠はまずトルメキア軍に求められます。トルメキア軍はクシャナの第三軍だけで六千、兄王子達の第二軍や主力とおぼしき第一軍は(クシャナ封じ込め対策を考えれば)第三軍より大きいでしょうから、総計で数万の軍隊が存在することになります。
というのも、「トルメキア戦役」では当初から奴隷=人的資源の獲得を重視しており、また本国では農業人口の減少を重大な問題と捉えていることが、先に述べた神官たちの警句からも伺えるからです。
勿論それは腐海が物語に関わらないことを意味しません。土鬼側は培養した王蟲幼生をトルメキア攻撃の為の囮とし、或いは腐海を人為的に発生させて兵器利用します。そしてそうした腐海利用が最後には大海嘯という破局を招きすらします。 https://t.co/KmUBvqOgRU
しかしながら、こうした「自転車操業」は確実にトルメキアを蝕んでいきました。戦争の長期化は奴隷獲得以上に働き手を国内から奪い、膨れ上がる戦費は、貨幣の質を低下させ(その結果恐らくインフレを誘発し、)都トラスの維持修繕さえ覚束ない状況に王国を追い込んでいきました。
実際、トルメキア-土鬼間の戦争が恒常的慢性的になっていることは、クシャナが「白い魔女」として土鬼でも恐れられていること、辺境諸国が戦役発生を「いつもの動員」と受け止めていること等からも明らかです。
今週の #逃げ上手の若君 、「逃げ」の中での攻勢ということでまさかのパルティアンショット発動!今回その和名を初めて知りましたが、逃げメインなら大胆にアクロバティックに戦える時行君が実に映えますね。
今宵の #ナウシカ 考察は墓所の持つ「奇跡の技」についてみていきたいと思います。墓所の権威と力の源泉たる旧世界由来の技術ですが、その主たるものは頗る付きに高度な生命工学となります。猛毒化&短命化した人工腐海や王蟲培養はその最たるものでしょう。