【補論①】トルメキア王家は女系相続なのか?この点については中々確たる回答を出せませんが、少なくともクシャナ即位について、ヴ王も含め「女性であること」を問題視した様子はありません。が、その場合「なぜクシャナ母が即位しなかったのか」が問題となりそうです。
その点で、実は「クシャナ毒殺未遂事件」の主犯がヴ王とは考えにくいものがあります。まだクシャナが幼少=即位間もないヴ王にとって、両派のバランスを崩す陰謀を自身が仕掛けるメリットは皆無なのですから。
これは次回考察予定の土鬼軍が、浮砲台による地上砲撃・爆撃を盛んに行うのとは非常に対照的です。このあたりにも、輸送艦隊としてのトルメキア航空軍の性格が現れているのかもしれませんね。
そしてかかるヴ王と対比した場合、三巻のクシャナには「まさか実の父がそこまで…!」と動揺する点で政治家としての弱さというか、「母の敵討ち」以外何も見えなくなっている危うさがでています。これでは確かに、ヴ王も彼女を後継者にはし難いでしょう。
〉RT
少年兵投入て、露国はいよいよ自国の若者を根絶やしにして何の勝利を掴むつもりなのだろう。目の前の「勝ち」さえ積み上げていけば何とかなるという視野狭窄具合いといい、完全に末期ナポレオン化しつつある…
それだけに航空機は貴重な、場合に依り一国の存立を担保すらするもの(例:風の谷のガンシップ)でした。とすれば、そんな貴重品を初戦の奇襲という「博打」に景気よく突っ込むでしょうか?
まぁ今回のヲチは、「鎌倉武士は童貞を貫くと修羅になる」の海野サンに全部持ってかれた感があるんですが。そりゃあ天下だって狙えるさ(某ジャコバン闘志並感)
が、彼等は「皆から忌み嫌われる」ことを逆手に、その技能をトルメキアだろうが土鬼だろうがしがらみ無く売り捌きます。それは一種の「自由人」なのか、それとも「金になるならなんでもやる」という無節操・無軌道なのか…兎も角も彼等の「生き方」はこうした環境に規定されていきます。
次にシュワの墓所にて。最終盤、墓所が崩壊するなか、オーマの死に自失するナウシカを救いだしたのが他ならぬアスベルでした。この時のナウシカにはオーマの死を悼む「以外」がなく、放っておけばほぼ確実に死んでいただけに、アスベルあってこその、あの大団円といえます。