今宵の漫画版 #ナウシカ 考察は上人編の続きで、ナウシカの内なる虚無が「わしたちは同じもの」と言ったことの意味を掘り下げてみたいと思います。実はそこには期せずして、この世界の「秘密の核心」に迫るものがあるのですが…以下順に見ていきましょう。
ところで、クシャナ殿下の相棒・参謀役としてのクロトワさんの実力とは如何程か。漫画版では毒舌皮肉屋のコルベット使いという印象が強いですが、よく見ると結構補佐・参謀役としても優秀な様子が描かれていたりします。
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氷河期世代の、特に男性は
・上からは「自己責任」「資格取れば」と嘲笑され、
・下からは「日本の敵」と憎悪を向けられ、
・AEDを使って救命してもオキモチだけで逮捕され、
僅かな慰めの趣味すら「キモイ」「性的消費」とイチャモンつけて叩かれる。
…端的に国挙げて「○ね」言ってます?
そして末端、現場レベルでは富=奴隷の獲得にあります。人口減が続く本国では奴隷が高く売れるー ナウシカではないですが、こうしてみるとトルメキア戦役には上層部から末端まで、怪しい大義名分の欠片すら無いですね…正に末世…(そういえば「シュナの旅」でも最大の商品は人間にされてましたね…)
もしマニ族の決起なかりせば、土鬼避難民に多大な犠牲が生じることとなり、それはナウシカの「憎しみより友愛を」という説得に力を失わせたことでしょう。他ならぬナウシカの行動こそが、ナムリスの「暴走」を誘引したのですから。その意味でもアスベルの功績は大なのです。
この問題を乗り越えたナウシカが語る生死観こそが、墓所と対峙した際の「いずれ死すべき者として、それでも目一杯「現在」を生きること」となるわけです。その意味では、虚無との対話(?)は最終決戦に向けた、避けがたい「試練」だったと言えるのではないでしょうか。