あと、選挙で自分の推した候補が負ける度に「民主主義は氏んだ!」を叫ぶ方々、五代君の「正念場」じゃないんですから、そんな年に何回も(笑)気分で本邦の民主主義を〇さないで下さいな。 https://t.co/UYJilpwCcc
この後、4巻において、降伏したマニ族を従えた僧会艦隊がペジテから巨神兵を奪取し、聖都シュワに持ち去る様子が描かれます。ペジテは腐海を挟んで土鬼の反対側に位置しており、このことからミラルパの本来目的には巨神兵奪取も含まれていた可能性があります。
また、生命工学で言えば不死生命(ヒドラ)の創造と既存生命(人間)のヒドラ化も卓越しています。不老はともかく不死を達成できるとなれば、為政者にとってその魅力は抗いがたいものがあるでしょう(我らがヴ王は偉大なる例外(笑)ですが…)
ナムリスの奔放、後先考えない無茶苦茶な行動が、「墓所の主」という軛を逃れようという足掻きであったとしたならば、そしてソレを以てなお逃れられぬ軛であったならば、それは恐ろしい絶望そのものであったと言えるでしょう。
その民衆への不信が最も端的に現れるのが、彼の「青き衣の者」への恐怖と執着です。ソレを民衆の邪教≒反ミラルパのシンボルと見なしたミラルパは「容疑者」が現れる度に取り乱し捕えては八裂きにしていきます。侮蔑し憎悪する存在(民衆)に同時に恐れ慄く…正に老皇帝の断末魔と言えます。
そういえば、墓所内には人間の死体を「エサ」にヒドラを培養する装置がありましたが、墓所自身がヒドラ=浄化の神である点といい、「神人の地」の中枢装置を彷彿とさせますね。
以前考察した様に、トルメキア軍は装備が統一され、また「参謀本部」など集権的組織が存在することから、同国は史実における近世〜近代的常備軍保有国家に近い体制であると考えられます。何より、王とその政府が都に常住できる時点で、少なくとも中世的「移動王権」でないことは明らかでしょう。
まず戦争の早期終結については、土鬼兵の多くが農民であり、農繁期前にケリを付けねば兵士の動揺と農業崩壊を招くためですが、それだけではないと思われるのが、部族兵に対する皇帝・僧会側の不信です。
今週の #逃げ上手の若君 、冒頭の小笠原公のインパクトが強すぎてもう堪らない。なんですか眼球伝導(笑)て…これが本当の「目は口ほどに物を言う」?いやいやそういう意味じゃない…はず…
こうした閉塞感は、ミラルパにとって帝国の存亡に関わる重大事でした。それ故、ミラルパとしては、この戦役に「僧会の力で」勝利し、これを内外に示すことが重要でした。諸部族の抵抗だけで敵を撃退しては、マニ族のように「もう皇帝はいらぬぞ!」と言い出す輩が現れかねないからです。
ところが民衆レベルではその「希望」は「来世への希望」にすり代わり、僧会が否定したはずの「邪教」と同じくものと化しています。これにはチヤルカならずとも絶望したくなるでしょう。僧会は虚無をはびこらせただけなのか、と。
ここで出てくるのが冒頭に述べた「分かち合うこと」です。では何を分かち合うのか?この場合には、ナウシカの説得の「責任」になります。即ち、ナウシカの説く戦争回避の道とは、「腐海の畔で慎ましく生きること」であり、戦争で多くの犠牲を出した土鬼の人々には容易には受け入れ難いものでした。