そんな彼等に「危うさ」などあるのか?実はそれが顕になるのが庭園での牧人の告発です。彼は言います。今まで何人もの「森の人」がシュワを目指す途中でこの箱庭に囚われ、火を捨てても決して得られなかった平安を得て良き園丁となり死んでいった、と。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの代筆業で思い出すのが「パンプキン・シザーズ」中の「ジャガーノート」の逸話ですね。電信が発達した世界で代筆屋が見た、「代筆に特別な意味が与えられた、しかし「手紙しかない世界」が滅びる世界の物語」。
次に②の型ですが、墓所に仕える「教団」のメンバーがこれにより数百年…場合により火の七日間直後あたりから生き続けています。また、ナムリスも同様に墓所でヒドラ化していることから、このヒドラ化技術は墓所内で現役維持されていると考えられます。
最後の③は、人間以上の知能と超能力を持つ人工生命で、恐らくは墓所自身もこれに当たります。巨神兵といい、旧世界は人間以上の知性体を作ることができ、またその必要があったと思われます。要は人間同士ではもう埒があかなくなっていたと。
せっかくの「五」輪の開幕に合わせた連休なのだから、ここは月曜も休みにして五連休にしてもよいのではないだろうか…?
#Tokyo2020
最終幕、墓所の体液で青く染まったナウシカは、夕日を受け金色に輝くシュワの都跡に降り立ちます。あたかも「青き衣の者」伝説をなぞるかのように。
覚醒当初の巨神兵は「ママを守るため」戦えないことに苛立ち、時に殺戮を楽しむ共謀な性格でしたが、ナウシカにオーマの名前を与えられ、裁定者として自覚することで安定した…とは簡単にはいえない面が実はあります。