そのナウシカの「母への願望」が投影された場面。こんなありふれた(筈の)親子の場面すら願望になるとは、どんな日々だったのか…。或いは、だからこそナウシカはこの兵士や「息子」オーマに対し、かくありたいと自ら願う理想の母として振る舞おうとしたのかもしれませんね。
こう見ると連載版⇒単行本版でユパの「師」としての言葉はその重みを増し、またクシャナもその言葉を(嘗て自分自身が捨て鉢に吐いた言葉の責任と共に)噛み締めることで、大団円における「王道」宣言により味わいが深まる…と思えるわけです。
ですが、ヴ王の元々の目的は墓所の地と技を手中に収めー更に歌舞伎版の台詞を借りれば「永遠に世界を支配する」という、極めて俗物的かつ、これまたナウシカと思いっきり衝突しそうな「愚行」でした。
そして神聖皇帝は「超常の力」と僧会官僚機構、直属軍を背景に各部族に対し恐怖政治を敷く…のですが、実のところ各部族への支配貫徹には疑問符が付いてきます。以下、順に見てみましょう。
昨日は退社後に呼び戻し残業、今日は呼び出し後に廊下待機三十分超え。つくづく弊社は我ら下々の時間を贅沢に使いますわねー…
部族の自律性という点では、サパタ長老がチヤルカに食ってかかった場面も興味深いものがあります。何せ、一族長が、皇帝側近にして軍司令官に正面切って抗議しても「不問」とされているのですから。
そしてこちら(↓)がアニメージュ連載版となります。二段目左のユパの台詞以外、本当にまるっと全部差し替えになります。
この次にユパ一行が登場するのは五巻前半、土鬼-トルメキア国境あたりで、そこでは既にユパとミト達は合流しています(連載版該当箇所も同様の流れ)。なので、当初にあった「別行動」は無くなったか、或いは当初想定よりずっと短期間になり早期に合流したと考えられます。
お仕事終わりて先程帰宅。待望のボーナスを迎え歓喜に包まれるしろちち家の様子↓ ※若干?の誇張アリ
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