【補論①】実は作中でトルメキア航空軍が「爆撃」をする様子は殆どありません。僅かに三巻で蟲に襲われた村を第二軍のバムケッチが爆撃するのと、最終巻のシュワ攻防戦において、幕僚が上空からの墓所爆撃を「進言」する場面のみです。
まず王蟲についてですが、体調10mを越す巨体に14の目があり、高い知性と同時に激しい攻撃衝動を持つーある意味ナウシカに似たー蟲ですが、 特に精神面では「個にして全、全にして個」という、いわば集合精神体としての性質を種族全体で共有しているのが特筆されます。
先週の「青き衣の者と白い翼の使徒」信仰編に続き、今宵の漫画版 #ナウシカ 考察では、土鬼僧会の教えについて改めて考えてみたいと思います。土着信仰と対照的な「為政者の教え」、その実態や如何に…!
事実、四巻でクシャナ殿下は第三軍のサパタ脱出のための「船団」をナウリム川の向こうのカボ基地から奪取しようとします。そして、ケッチはその「護衛」になります。また、サパタまで殿下が使用したコルベットも、当初の目的はバカガラスの護衛でした。
ところで、クシャナ殿下の相棒・参謀役としてのクロトワさんの実力とは如何程か。漫画版では毒舌皮肉屋のコルベット使いという印象が強いですが、よく見ると結構補佐・参謀役としても優秀な様子が描かれていたりします。
#ナウシカ https://t.co/K1uC5FiSME
長編漫画「パンプキンシザーズ」は最近は組織論としても面白い点が多々ありますが、特に17巻「死ぬな」の短い命令に見る、無理筋な命令への「責任と矜持」には非常に身につまされるものがあります。以下、少し取り上げてみたいと思います。
#パンプキンシザーズ
これは次回考察予定の土鬼軍が、浮砲台による地上砲撃・爆撃を盛んに行うのとは非常に対照的です。このあたりにも、輸送艦隊としてのトルメキア航空軍の性格が現れているのかもしれませんね。
何故そこまでのリスクを負って国民が野党議員を「鍛えてあげないといけない」のでしょうか。自ら鍛える意思も能力も無いならハナシにならないのですが。もし「実験感覚」で仰っているのなら、せめて動物実験で結果を出してからにして下さいね? https://t.co/UUV0QSQvrz
【余談②】墓所の主は「真実を語れ」と迫るナウシカに対し、道化に憑依して千年前の混沌について語っていきます。ここで、彼女に同行した蟲使い達や「教団」のヒドラ達ではなく、道化を選んだのは、もしかすると中立的証人としての資質を(ヴ王と同様に)主が見抜いたからなのかもしれませんね。
これは、王の恩寵により宮廷で生活できる=王に寄生しているとはいえ、少なくともその言動は自由意思に基づき、思ったことを直言している道化の在り方から比べればかなり歪です。