また、その住居の一つは「地中の噴気を利用して」浄化されており、マスクなしでの生活が可能です。因みに「森の人」の棲みかもタービンで浄気を行っており、このことからも瘴気が基本的にはフィルタリング可能な微粒子であることが推察されます。
そういえば露国の現政権にも大統領自身含め、ペテルブルク時代の人脈関係者が結構いるんでしたっけ。…いや、何がどうとは敢えて言いませんが
即ち、ミラルパはこの期に及んで「僧会による教化が十分行き届けば帝国は平和になる→不十分だから「青き衣の者」等が出てくる、もっと厳しくせねば」という、「僧会を通じた平和」を無意識的にとはいえ無邪気に信じていたことになります。正に「嘘も百年続ければ本人まで信じだす」有様ですね。
実はここに「僧会を通じた歪み」が入り込みます。即ち、サパタでミラルパが語るところでは、彼にとって「青き衣の者」とは、僧会が土鬼の民から邪教(神聖皇帝が滅ぼした先代クルバルカ王朝が奉じた信仰)を十分払拭できていないがゆえに生じる「危険な芽」でした。
例えば地方統治。土鬼は51もの大小部族国家の集合体で、その族長には僧会に従う僧侶が就きます。が、彼らは僧会本部派遣というより、寧ろ族長が僧侶に「なった」感じです。おまけにマニはともかく、サパタなど皇帝がいる戦場でその側近(チヤルカ)に皇帝批判を叫ぶなど、およそ従順とは言い難い。 https://t.co/C67NJCTyh7
まず酸の湖宿営地にて。この時点で彼はまだ「スパイ」ですが、襲撃を警戒して斥候の蟲使いを展開させたり、その蟲使いやコルベット整備兵ら末端への気遣いを欠かしませんでした。クシャナに対しても、自ら深追いすべきでないという具申は結局正鵠を射ていました。
戦争と大海嘯の惨禍を直に味わい、絶望に砕かれたクシャナだからこそ、同じ様に絶望に沈む人々を救う者になれるのではないかと。そしてそれは為政者としての猜疑心に囚われたミラルパや快楽主義のナムリス、大海嘯すらシュワ攻略の好機とみる冷酷なヴ王にはできない、クシャナだけの強みとなります。
とはいえ、やはり「青い衣の者」と「白い翼の使徒」は、その信仰の方向性が似通っています。このため、前者を敵視する土鬼皇帝という「タガ」が外れるや、土鬼民衆はたちまち「ナウシカ=青い衣の者=白い翼の使徒」とする三位一体説(?)を表明しだします。