『サブマリン707』アポロノーム編を再読。
1隻で世界を相手にできる原子力空母を狂的な運命論にとりつかれた青年将校が乗っ取る。
父から子に感染した狂気、息詰まる展開。
この作品が新しい魅力を放つのは、現代が陰謀論と抑圧に分断された危機的状況だからだ。
小沢さとる先生の先見性に驚愕。
サブマリン707「盗まれた潜水艦」編。
海上自衛隊の亜間野三佐は新兵器実験潜水艦を強奪し逃亡する。
その目的や新兵器の概要は明確ではないが、新兵器を手土産に東側への亡命を企図していたことが伺える。
潜水艦隊司令が新兵器の正体を知らないと言っているのはやや不自然。それは核兵器か?
『ファントム無頼』。
荒唐無稽な話の中で主題=言いたいこと=をただ1つに絞り(「好きなことと職業は別物」など)、飛行機豆知識を入れ、余計な状況説明(政治、外交、法律など)は思い切り良く切り捨てる。常人ではできない、史村翔(武論尊)の上手さ。
女性→結婚となりやすいのが当時らしい雰囲気。