「動物への罰」ではなく、「飼い主の権利制限」という解釈なので、ペットを正しく管理せず、なんらかの処分が下れば、その「家族」をそうしてしまったのは、飼い主の責任。殺処分されたとするならば、殺したのは「そのようにした」飼い主となる。その「怖さ」を忘れないようにしたいものですな。
「Z」のサイコガンダムや、「プラモ狂四郎」のデビルガンダム(Gのではない)などがあったが、なにげに「公式での同スケールの敵ガンダム」って発表順ではこれが初めてではないかな?
己を刺した少年を、サウザーは報復するどころか、「そんなことをさせた」愛という感情をさらに憎みます。
鳳凰拳の運命に歪まされ、帝星の宿命を違えた、誰よりも愛を知るからこそ、誰よりも愛を否定した、哀しい男。そんなサウザーの名シーンなわけです・・・
それだけの男が、あの少年のナイフは、「避ける」ことすらできなかった。
刺されて初めて気づくほどでした。
無理もありません。少年はシュウを慕っており、彼の仇を打つべく、せめて一矢報いたいと、命すら捨てて挑んだものだったのです。
親子、兄弟、時に同門のリゾにすらも、彼らの「情」を知るからこそ、それを逆手にとった支配を及ぼします。自らに反旗を翻した、仁星のシュウすらも、彼のその支配の前には、「避ける」どころか「動く」ことさせず屈服してしまったのです。
そのため、サウザーは冷酷非情ながら、その凶行は「相手の情を知り尽くした」からこそ出来る発想なのです。
大人ではなく子供を奴隷としたのも、「親は自分よりも我が子が傷つくほうが苦しみ、逆らえない」と知っているからです。
師を殺してまで手に入れてしまった鳳凰拳伝承者の称号。これを捨てれば、お師さんの死も無駄になる。
そうせぬためにサウザーが行き着いた境地が、
「愛などいらぬ」だったのです。
鳳凰は「不死鳥」とも呼ばれます。
その不死は如何にしてなされるかご存知でしょうか。
「死と再生」です。
鳳凰は自ら死ぬことで、新しい雛鳥に再誕し、その生命を続けるのです。
鳳凰拳伝承者も然り、時来たらば自ら死を選び、次の後継者に託します。
お師さんはサウザーに、自分の最も大切なものを託すのです。それこそが「南斗鳳凰拳」、南斗聖拳108派全てを統率する、帝王の拳。
それくらいサウザーをお師さんも愛してくれていた。
しかし、その前に、あまりに絶望的な試練があった。