1876年、空から御札がふってきて『ええじゃないか』の発端になった時、
陰陽師の土御門晴雄は
『天上よりみだりに守り札ふりそうろう道理はこれなく、全て邪法邪行の者の所為にてこれ有るべくと存じそうろう。 吉凶の有無は、これ無く存じそうろう』と占ってるけど、→ https://t.co/2RdaU6g0Pr
『暗黒神話/諸星大二郎著』に『参猛悪好血/参宿は猛悪にして血を好む』と宿曜経にある、と書いてあるけど、
ニュアンスが違っていて、
『参宿の元にうまれた人は猛悪である』と
『月が参宿にある日は、血を食べる』
とあり、猛悪なのも血を食べるのも、人間であると。
写真はインドの羊血の料理
言い伝えや禁忌は、それが ウソや迷信だから無視されるようになったのではない。
生活条件の変化などから無視せざるをえない、あるいは最初から 知らない人間の方が 大多数になった時、効力を失ったのです。
従って多くの人間がそれらを 信じている土地では、そういう不思議が充分まだ 起こり得る・・
古参の一部の人達が、若い女の子達の間で陰陽師がブームというので自分達の時代が来た!さあ教えてあげようって待ちかまえていたらスルーされて、漫画や小説のイケメン安倍晴明やTVの霊能者な自称陰陽師の方が人気が出たので、対抗して『正しい陰陽師とは!』と言い始めて共倒れになったりとか。
『布教をするなら、小学3年生にわかる内容で』と言いますけど、
小3に理解できる陰陽道/陰陽師の本がない。
かわりに自称陰陽師やナンチャッテ陰陽道の本があるのだから、
そちらに流れるのも仕方がないとも思ったり思わなかったり。
関係ないけど凪妖女先生の漫画『さくら』の土御門は仏教系陰陽道
『最低限これぐらいは読んでおきなさい』はあるけど、
『この本がわかりやすくてお勧め』というのが、
あんまり無い。
そう言った層が、わかりやすい本や、わかりやすい言葉で話してくれる自称陰陽師に流れていくのはしかたがないと、
思ったり思わなかったり。
自称陰陽師、
『陰陽師』がVチューバーのキャラクター設定や、
ソシャゲのスキンとかに多用され過ぎて、
そちらのインパクトがつよくて、存在が薄くなっている気がしたり。
吽字の中に訶字が含まれているから、愛染明王の使者が訶字なのはわかるけど、何で烏の姿なのかなぁと。
『訶』は『カ』『カァ』と発音するから、烏の鳴き声に通じるからかな?
『宗教』は人が死後どうなるのか、という問いに対して答えを持っているけど、生まれ変わっているはずの人が御盆に帰ってきたり、
その生まれ変わり先(六道世界)が山のなかにスッポリ入っていたりして、
実際に信じられている『信仰』と必ずしも一致せず、
そのズレに幽霊/霊魂が介在する隙があると。
からで。
大河ドラマは娯楽エンタメなんだから、
歴史的事実よりも、それを土台にした面白い創作であることを望まれていると考えるなら、
原作者作者製スポンサーの思う通りに製作すればいいのだけど、
そういう『圧』がかかってると思うと、うにゅうとなったりならなかったり。
その間違いを訂正してるのに、
学問的により正しいといえる『はれあきら』ではなく、『はるあきら』を使っているの、ちょっとモヤっとくるのは、
『せいめい』を使うと『正しい陰陽道史ではない』と叩かれるのが予想できるから避けてるだけで、学問的な正しさを尊重してるわけではないのかと思っちゃう