特集「未来学の提唱」(監修:梅棹忠夫、加藤秀俊、川添登、小松左京、林雄二郎)、energy、no.13、1967
かまぼこ兵舎ソックリの規格型住宅を大量生産する機械が登場するのは、手塚治虫『0マン』。連載は1959~60年なので、ちょうどセキスイハウスA型が登場した年にあたる。しかもこの量産住宅製造マシーンと対になってるのが土地造成マシーンのタンク。草木も建物も更地にしてしまう。
経済学者・古瀬大六は小樽商科大から横国大に移った際に新居としてハイムM1を購入。2ユニット分を書斎として占拠したため妻は廊下で寝たのだそう。古瀬の四女は漫画家・山下和美。大六は『天才柳沢教授の生活』主人公・柳沢教授のモデルとなった。画像は『続・数寄です!(弐)』集英社、2017より。
小学3年生社会科「私たちの郷土」の単元では、クラスでじっさいに自分たちが住む町の模型を制作してみるワークが。
(新教育実践研究所社会科委員会編『しゃかいかワークブック:三年用上』二葉1951)
そして梅棹忠夫や加藤秀俊らの1960年代後半ということは、家庭に目を向けた「家事整理学」ブームは、同時期に流行していた「情報社会論」や「未来学」の動きと一体になって展開していたことになる。
特集「未来学の提唱」(監修:梅棹忠夫、加藤秀俊、川添登、小松左京、林雄二郎)energy、no.13、1967