ユニークな平屋建て住宅といえば、三井木材工業と建築家・飯塚五郎蔵のコラボ商品「三井Uハウス」(1962)。U字形の湾曲集成材が室内に飛び出る迫力。月刊すまいと暮しの画報1964.10には実際に住んでの感想「集成材ハウスに住んで」が掲載されています。短工期がよく、案外住みよいとのこと。
パーツをならべプランができたら台紙にはりつけコピーをとる。あわせて同封のアンケートカードに与条件・要望を書き込むと「特選プラン」が郵送されてくるサービス付き。家族での間取り検討は「手段」。平面計画を疑似体験することで、家族の要望、家族間の意見の相違などを明確にするのが「目的」。
復員兵・穴吹夏次が地元・高松の住宅復興、そして高度成長を経て一大・穴吹グループを形成するまでの歩みを描く『穴吹夏次物語・日々是前進』、構成・画:青柳裕介、穴吹工務店、1992)。軍隊・敗戦経験が下地になるのは石橋信夫と共通。残念(?)ながらミサワホームの代理店事業の話は登場しない。
本田正次ほか監修『小学三年生ダイヤモンドブック:学習参考・理科図鑑』小学館、1957年
植物・楽しい実験・保健の3つからなる理科図鑑。保健の項に「すまいときもの」が登場。生活から学習するねらいのもと、理科の知識をもとに、健康な住まいの実現へ向けて小学生ができることが図解されています。
今日、3月20日は哲学者 #梅原猛 のお誕生日。おめでとうございます。
あの「山川草木悉皆成仏」は、伝統構法復権ムーブメントでも重要な役回りを演じました。西岡棟梁ブームを経て1990年前後の木造建築の語られ方を探る上でも梅原は重要人物。さらに伝統を未来につなげる会、ものつくり大学などなど。
Travel Villa
DESIGNED WITH THE WOMAN IN MIND
(Newcomer Industries, Inc. 1986)
トレーラーハウス沼はまちがいなく深いので、つま先3cmだけ。とはいえ最小限住宅みたいで面白い。
なお「夕日台駅徒歩10分」に登場する、有名人が住んでいるらしい「素敵」な家は、あきらかに飯塚五郎蔵が設計した三井木材工業の「三井ハウスF型」(1971年)をモデルにしたもの。
左:西岸良平『夕焼けの詩6』講談社 1978、右:飯塚五郎蔵『デザインの具象 材料・構法』SPS 1989 https://t.co/lznccfG5HA
今日のお買い物。
こだち『まどりごと』講談社 2018年
不動産屋でつとめる主人公・日渡ひよりは、小さい頃から不動産広告を眺めるのが大好き。お客様をみるとその人にピッタリな理想の間取りが「見える」特技を育むに至る。あの「ビラ・ビアンカ」も登場。生きることと住まうことをつなぐ「間取り」。