『ドラえもん』第35巻収録の「しずちゃんとスイートホーム」(初出は1983年2月)。登場するひみつ道具は「即席スイートホーム」と題した”愛を育てる家”。庭先の小屋という設定は「スーパーミゼットハウス」を彷彿させる。人を欲情させるその効果は室内に限定される。新婚住宅の本質を戯画化した名作。
今日のお買い物。
平井房人『家庭報国 思ひつき夫人』(朝日新聞社 1938-39年)と映画チラシ(東宝 1939年)。日中戦争下の「家庭報国」として衣食住はじめ日常生活のさまざまなライフハックを3コマでつづる短編漫画集。ヒット作となり1939年に映画化される。岸井明が歌う「代用品時代」と同じころ。
授業準備。
戦後の持ち家大衆化に伴い家相も大いに注目される。家相学の近代化(建築学や科学が加味)や、家づくりマニュアルとしての家相、さらには清家清の変化球的な『家相の科学』言説を通して、戦後住宅における家相の意味を考えます。家相3.0ともいえる「頭のいい子を育てる家」言説にも言及。