経済学者・古瀬大六は小樽商科大から横国大に移った際に新居としてハイムM1を購入。2ユニット分を書斎として占拠したため妻は廊下で寝たのだそう。古瀬の四女は漫画家・山下和美。大六は『天才柳沢教授の生活』主人公・柳沢教授のモデルとなった。画像は『続・数寄です!(弐)』集英社、2017より。
小学3年生社会科「私たちの郷土」の単元では、クラスでじっさいに自分たちが住む町の模型を制作してみるワークが。
(新教育実践研究所社会科委員会編『しゃかいかワークブック:三年用上』二葉1951)
『ドラえもん』第35巻収録の「しずちゃんとスイートホーム」(初出は1983年2月)。登場するひみつ道具は「即席スイートホーム」と題した”愛を育てる家”。庭先の小屋という設定は「スーパーミゼットハウス」を彷彿させる。人を欲情させるその効果は室内に限定される。新婚住宅の本質を戯画化した名作。
なお「夕日台駅徒歩10分」に登場する、有名人が住んでいるらしい「素敵」な家は、あきらかに飯塚五郎蔵が設計した三井木材工業の「三井ハウスF型」(1971年)をモデルにしたもの。
左:西岸良平『夕焼けの詩6』講談社 1978、右:飯塚五郎蔵『デザインの具象 材料・構法』SPS 1989 https://t.co/lznccfG5HA
そして梅棹忠夫や加藤秀俊らの1960年代後半ということは、家庭に目を向けた「家事整理学」ブームは、同時期に流行していた「情報社会論」や「未来学」の動きと一体になって展開していたことになる。
特集「未来学の提唱」(監修:梅棹忠夫、加藤秀俊、川添登、小松左京、林雄二郎)energy、no.13、1967
復員兵・穴吹夏次が地元・高松の住宅復興、そして高度成長を経て一大・穴吹グループを形成するまでの歩みを描く『穴吹夏次物語・日々是前進』、構成・画:青柳裕介、穴吹工務店、1992)。軍隊・敗戦経験が下地になるのは石橋信夫と共通。残念(?)ながらミサワホームの代理店事業の話は登場しない。
ユニークな平屋建て住宅といえば、三井木材工業と建築家・飯塚五郎蔵のコラボ商品「三井Uハウス」(1962)。U字形の湾曲集成材が室内に飛び出る迫力。月刊すまいと暮しの画報1964.10には実際に住んでの感想「集成材ハウスに住んで」が掲載されています。短工期がよく、案外住みよいとのこと。
特集「未来学の提唱」(監修:梅棹忠夫、加藤秀俊、川添登、小松左京、林雄二郎)、energy、no.13、1967
今日、4月10日は「よいと」からの「建具の日」だそうです。ということで蔀戸を現代住宅へ翻案した内田祥文・谷内田二郎「国民住宅懸賞設計競技当選図案」建築雑誌1941.11