かまぼこ兵舎ソックリの規格型住宅を大量生産する機械が登場するのは、手塚治虫『0マン』。連載は1959~60年なので、ちょうどセキスイハウスA型が登場した年にあたる。しかもこの量産住宅製造マシーンと対になってるのが土地造成マシーンのタンク。草木も建物も更地にしてしまう。
この組立式建築は日本ライト建築技師・宇賀神行一の新興木造建築シリーズのひとつ。『建築と社会』誌でも新興木構造の連載記事(1941.11~)を手掛けています。著書『新興木造建築』(共立書房1940)にはこの構法による工場、倉庫、格納庫のほか、『住宅』でも紹介してる小住宅案も収録しています。