多分、藤子F先生が晩年に一番ノって描いてた作品ってチンプイだと思うんすよね。同時期のドラはかなり自分を奮い立たせて頑張って描いてる辛さも滲み出てきてるんだけどチンプイだけはなんか楽しそうというか。F先生ノってくると妙な悪ノリギャグが増えるんだけどチンプイにはその往年の輝きが残ってた
『モジャ公』のオットーは『新オバケのQ太郎』のヒョーロクさんに転生再利用された説。ビジュアルもやってることも同じだよねこの二人。
ふと思い出したけど21エモンのTVアニメってモジャ公のエピソードをちょいちょい拝借して使ってたけど途中のテコ入れでドラえもんの四次元ポケットみたいなのまでモンガーが使えるようにしてたよね(笑。多分こういう使い方(画像2枚目)がしたかったんだと思うけど。しかも結局ほとんど使われなかったしー
スネ吉が求めたのはこの瞬間。
そして師匠歓喜の姿とそれを後ろで見守る弟子のパーフェクトな構図。
た の し そ う
これが凡人(というか通常の人)の発想ですよ。不思議な道具を認識した段階で、あれをなんとかして自分のものにできないかなと考えちゃう。スネ吉兄さんはそういうこと1ミリも考えないからね。プロセスをなによりも大事にする粋人。あの人は深い部分で自分にすごく自信があるんですよ。
スネ吉兄さんのいい所は本気で未来道具と張り合うとこなんですよ。まずドラの存在を不条理と捉えてないのが劇中でも特殊なんだけど一番のポイントはそれを欲しがらないのね。現代科学と自分の知力(と財力(笑))で未来道具と真っ向勝負する唯一の存在なんですよ。手段を重視する正しいオタクタイプなの。
最近気付いたんだけど『モジャ公』冒頭シーンの講談社の看板文字が中央公論社版の単行本だと消されてる!モジャ公って連載された講談社からはコミックス出てないんだけど、虫プロと朝日ソノラマと小学館の単行本はオリジナル原稿のままなのに中央公論社版だけが消されてる。中央公論社よくないなあ(笑
←藤子F先生が上京した頃(1956年)に描いた小鹿
→その34年後(1990年)に描いた小鹿
やっぱり何十年経っても絵柄の独特な特徴ははっきり残るんだね。というか最初からもう上手いよな~。
ドラえもんの時事ネタで一番攻めたのはYロウだと思うんだけど。ただでさえ子供にわかりにくいロッキード事件ネタを更によくわかんない道具にするという(笑。この話が優れてるのは時事ネタを「わからないもの」という面白さにしてるのね。だからこのコマが一番面白いわけで。これは不条理ネタなんですよ
藤子・F・時事ネタ(この辺はCMではなく本当に当時の事件からの引用なので後から見ると特にわかりにくい)