「ミノタウロスの皿」ってよく時間がなくて21エモンのキャラそのまま使ったんじゃないかとか言われるけど違うよな。あれはF先生の悪意だよね。「ぼくのオキちゃん」でみきおとミキオのキャラと設定をちょっとかすめてみたりなんかそういうメインの軸からちょっとずらすのをやってみたかったんだろうね https://t.co/qT0ZDyFFzu
   F先生も返歌のつもりで描いたものをドヤ顔でパクり扱いされたり執筆日を誤解されて剽窃疑いを受けるのはウンザリしてたと思うんすよね。わざわざSF短編愛蔵版の前書きで「パクりじゃないです」って書くくらいだから。ある時期のSF短編から最終コマに日付を入れるようになったのは多分そのせいと思われ 
   島本先生のヒーローカンパニーが超分厚いコンビニ本になってたのでまとめて買った。これ職業ヒーローものの体をとった島本先生の正義論だから面白いよね。劇中人物が全員正義への突っ込み役というか。島本先生が延々考えてた正義の定義の話だもんな。ずっと言ってるよね。それにしても大ゴマが多い(笑 
   『流血鬼』雑誌初出版だと幼馴染の子は洞窟に来てすぐ縛られちゃう。持ってきてくれたお弁当を食べたり昔話をするくだりも一切なし。説得もそこそこにすぐ強引に「ギャーッ」に続く。オリジナルは30ページだから8ページも単行本で描き足しがある。 
   梶原作品の台詞の力がすごいのは連載時に散々他作品でパロディになった有名な台詞がこれ(左)で、それから何十年も経ってから全然関係ないこっちの台詞(右)が突然後の世代の琴線に引っかかるという。しかも多分今の人、作品を読まずにワンフレーズの台詞だけで引っかかってるもんな。すさまじいネーム力 
   そういやTV版のマジンガーZでは甲児のおじいちゃんはDr.ヘルたちに殺されてたのね。原作だと全然関係なくただ事故で鉄骨に潰されて死んじゃうんだよな。なんとなくDr.ヘルに殺されたっぽい印象だけど全然関係ない。さらに原作でも終盤になるといつの間にかDr.ヘルに殺されたことになってるし。濡れ衣! 
   主人公を描くメインの青年時代の前に幼少期時代からページ数をかけてじっくりと描く『がんばれ元気』や『六三四の剣』みたいな一代記形式の漫画って減ったよね。70年代でも少年サンデーくらいしか許されてなかったような気もするけど。 
   最近気付いたんだけど『モジャ公』冒頭シーンの講談社の看板文字が中央公論社版の単行本だと消されてる!モジャ公って連載された講談社からはコミックス出てないんだけど、虫プロと朝日ソノラマと小学館の単行本はオリジナル原稿のままなのに中央公論社版だけが消されてる。中央公論社よくないなあ(笑 
   70年代ってアニメや特撮だけじゃなくて漫画もトンガッてたわけで。特に冒険王は原作者本人ではないコミカライズが山ほど載ってて何故か内容はおまかせでやりたい放題。そして中にはこういうことやってたりする人がいたわけですよ。隙あらば子供向け漫画にも思想を忍び込ませる。70年代感!