70年代終わり頃の藤子F先生、デススターのデザインがよっぽどインパクトあったんだろうね。デススターとかスターデストロイヤーとかフォルムが丸とか三角なんだもんな。巨大になるほど単純な形にした方が効果的だという。 
   大長編ドラえもんでレギュラー道具をその使い方するのってOKなの?のギリギリライン。ギリギリ…というか多分ちょっとオーバーライン(笑。やっぱり初期作の方がいっぱいいっぱいの無理目な道具の使い方してるよね。この後ずっと続くとは思ってないから。 
   少年誌じゃないけどゴラク連載の野望の王国も1977~1982年連載であれだけ濃い作風だったのに同じコンビで続く1983~1984年の獅子たちの荒野はなんだか軽い作風になるんすよね。愛蔵本の巻末コメント読んだら由起先生が当時の無理解な編集の要望に振り回された恨み節を書いていて。だろうな~って感じ。 
   『それでも町は廻っている』って終盤に平行世界の話が匂わされてキャラの少し違った姿が見えるじゃないすか。作家にならなかった静姉ちゃんとか。あの作品世界は歩鳥が周囲の人の未来を少しだけ変えている,というテーマがあるわけで(と思う)。紺先輩とかは最も強い引力で明るい世界に引っ張られた人で 
   2巻出たー。やっぱり島本スカルマンは飛岡だよな!原作が罪を背負ったダークヒーローで自己陶酔っぽくなりそうな所で正反対の島本美学を体現するもう一人の主人公の登場。石森ワールドに敬意を払いつつ飲込まれないように抗ってる感じ。するっとピカレスクロマンにならず正論と拮抗するのがいいのです