ガロ(1968年8月号)。今号はほとんどカムイ伝であとはつげさんの短編くらいしか興味はそそられなかった。なので『風太郎』(池上遼一)の第3話に俄然注目。今作は劣悪な環境の工場の話で、特定地域の名前を出したことで抗議を受けて、連載は中止。急遽最終回となった(打ち切り?)。
加えて気狂いなどのセリフも問題視されたようで、単行本化の際には地名はイニシャルに書き替えられ、セリフも数か所改変されたんだとか。たしかにそれでも話は通じるだろうけど…。そもそも、この連作、3話で終わってるからか、話が強制終了されたかのように投げ捨てたみたいに放置されたままだ。
当たり屋の主人公の少年、風太郎が父親を探す話だったはずが、3話ではまったく無関係なエピソードになってるし、そもそもなんでこんな話をやったのか分からない。もしかしたらこの片目男が風太郎の父親なのでは?なんて思ったりもするが、もうそれを確かめる手段はない。
真ん中の人に気を使って足を広げないでおくことをしない両サイドのふたり…クザンはともかく、黄猿とサカズキはいろんな意味で気にかかる…ふたりのモデル、そして仁義なき戦いから考えると田中邦衛は菅原文太の部下になるからなー。広能は一度は組長になった身だからなあ。
とろつきー先生のペンネームの由来は革命家のトロツキーだろうけど、作品が『ゆるふわ革命』だから革命家たる「トロツキー」から取ったのかな。
ぼっちちゃんがイメージするジャケット、リョウさんのポーズは「ダサいジャケット」で有名なイングヴェイ・マルムスティーンの《FIRE&ICE》では…?