わらびもちきなこ『佐藤さんはPJK』(2017-2020)。連載終了から約半年後に『しあわせ鳥見んぐ』が連載開始。いわゆる「学園もの」のシステムで「佐藤さん」のキテレツな言動がギャグになってる。無理やり「鳥」要素を探すとハトさんかなあ。
原悠衣先生の初連載作品(デビュー作?)『堕天使カナン』(2005)。カリノ掲載『お砂糖みたいに甘い灰』(2012)もそうだけど基本的に剣と魔法のファンタジーものがお好きなのかな。今作の5年後にきんモザが始まり大ブレイクするわけで、やっぱり一般にウケるのは奇をてらわない「普通の日常」なのか…?
COM版『火の鳥 望郷編』のスカンク、通常は悪役がメインだが、ここでのスカンクはアトムのときみたいな完全なる悪ではない感じがするし、少なくとも前半のスカンクはきちんとした人物に見える。
『平吉の初恋日記』(COMコミックス1972年1月号)。本来なら気にもかけないんだけど「バチリコン」なる言葉が気にかかってしまった。「教えてチョー」とか「ナオン」とか今ではキツい言語感覚も1972年当時はヤングにバカウケなワードだったのかなあ。「ウーマンリブ」という言葉にも時代を感じるね。
あまーさんの『ヒトより私はそれが好き!』(2016)ってどうやら単行本化されてないっぽいので掲載誌を入手。ちゃんと水着回も抑えてるしぬかりはない。連載期間は約1年と短かったが、少なくとも第1巻は出せるくらいの話数(12話分)はあったはずだが単行本化には至らなかったのか…?
同時期の『人間昆虫記』(1970-1971)にも似たような話が出てくるし、当時の手塚治虫は「韓国に対する日本の戦争責任」にかなり熱を入れていたし、強制連行についても肯定的。そもそも『ながい窖』はそれ前提の話だし。 https://t.co/399ZnQSYPW
手塚治虫『人間昆虫記』(1970-1971)より。手塚治虫は「韓国」作品に取り込むとき、必ずと言っていいほどを戦時中の「日本による韓国への戦争犯罪」を取り入れる傾向があるように思う。同時期の『ながい窖』(1970)なんてまさにそんな話だし「強制連行」がなかったら成立しない設定だからな…
『ながい窖』がいまだに封印されたままなのは「日本軍による強制連行があった」ことを前提に描かれてるからなんだろうな。そして「朝鮮学校で教えられる歴史認識」。この辺りはかなり政治的な領域になる、ある勢力から右だ左だと叩かれそうだしな…。でも手塚治虫は差別的な意図で描いてはいないはず。
『佐藤さんはPJK』は当時雑誌で読んでいた記憶があったんだが、改めて見ると思ったよりキレッキレのギャグマンガだった。さらにいわゆる「下ネタ」(言うほどキツくはない)もあり『しあわせ鳥見んぐ』と比べて縛りがないぶんかなりフリーダムなことが出来て、結果的にギャグマンガとして秀逸になってる
『しあわせ鳥見んぐ』は「バードウォッチング」という縛りがあるために、思い切ったギャグや下ネタチックなものが入れられなくなったうらみがあるように思う。しあわせ鳥見んぐのすずはPJKの千春に該当するキャラだと思うが、翼ちゃんに当たる子はいない。が新たなタイプのコンビとして成功してるよね
こるり『桃色トランス』(2014-2017)。思ってた以上にがちゆりってびっくり…。確かに百合姫連載だから予想はしとくべきなんだけど、主人公の子がギャグっぽいし、ゆるゆりみたいなまさに「ゆるいゆり」くらいかな、と油断してた。同じ百合姫作品だと『みみみっくす』が近いかな…?