この[人が溶ける]描写で思い出したのが『ザ・クレーター』(1944- 1945)の[溶けた男]。同じ少年誌ではあるが、70sとう時代性もあり、こんな過激なグロ描写は普通にあったろうなあ。さらに頭と身体が離断するストレートな描写もあり、残虐が当たり前の劇画ブームを取り入れた手塚治虫の苦悩のあと?
『白いパイロット』の最終話、主人公のひとりが溶けてしまう描写があるが、これがかなりショッキングで強烈だ。もしかしたら講談社全集用に描き直したのか? 60sとはいえ少年誌でこんなグロ描写はありだったんだろうか。