それにしても生理の詳細ってどうしてここまで語られないんだろう。たとえばマンガであれば生理がプロットの根本に関わってくる作品って安永知澄『やさしいからだ』くらいしかパッと浮かばない。
『さんかく窓の外側は夜』:残念ながら合いませんでした。黒沢清に多大なリスペクトを捧げた作品をまったく黒沢っぽくない映画で観るのはつらく、原作未読の人なら「心霊ちょっといい話」な後半も受けつけるかもしれませんがヤマシタトモコの世界観と乖離していて、原作ファンには辛すぎました。
で、流れで『違国日記』の最新話を読んだらこれも創作の話で。わたしはこの作品の絶対に甘くない甘さ、諦念を飲み込んだ先にある希望が大好きなのだけれど、世界に絶望しながら世界を抱いて変えようとする話に感動してしまった。
曽根富美子『断崖 母なるもの』、全員読んでね。昭和初期が舞台の話だけれども、あれは岡村隆史発言とも直結で繋がる現在の話よ。
小説を書くときって何から何までぜんぶ決めて書くわけでなく、いざとなったら↓の画像を貼って逃げる気まんまんなんだけれど、そこにはどうしたって素の自分が出る。本当の自分が覗いてしまう。それが受けると書いて良かったと思うけれど、同じくらい別の誰かを傷つける可能性を思うと、怖いよね。