「うっかり八兵衛デス」「だったら私は九兵衛だね」は、英語の慣用句に差し替え。My head is always in clouds.(私はいつも雲みたいにぼんやりデス)My head's in the stratosphere.(だったら私は成層圏だね)。日本語版で水戸黄門ネタだったことは巻末の解説でフォローされています。
巻頭カラーページは月見の話。もはやおなじみの解説ページは今回も充実しています。月見はもちろん、シノがボケで混同した節分や端午の節句にまで解説付き。
「アリスが髪だけでなく目も金に」→英語版解説「日本語では、金(かね)と金(きん)は発音が違うものの、同じ漢字を使います」
英語版きんモザの解説コーナーは伝統文化に関するものが多いですが、TVやサブカルネタもあって幅広いです。例えば「100人乗っても大丈夫」の解説は以下の通り。『イナバ倉庫の屋外物置のキャッチフレーズのことを言っていると思われます。確かに100人乗れるのかもしれませんが、とても狭そうです』
英語版でもSENPAI(先輩)とか特に説明なくそのまま使ってる作品が多いですけど、これくらい知ってて普通という認識なんですかね?少なくとも日本の漫画の翻訳版をわざわざ読むような層には。
英語版きんモザ4巻は、日本文化解説に加えてhonorifics(敬称)解説も付きました。敬称無し:親しい間柄ならよいが、場合によっては失礼。さん:Mr.やMs.の日本語版。様:話し手は下の立場。ちゃん:主に女の子に愛情をこめて使う。先生:教師やその他の専門家に使う etc。
まさかの英語化でみんな驚いた(かもしれない)アフターアワーズ。おおむね日本語版に忠実ですが、とろろこんぶがどんなものかさりげなく補足するなどの配慮もあります。
英語版「やがて君になる」。日本語版同様の繊細な感情表現がみどころ。感情・心情を表す表現に詳しくなれそう。欠点はたまに登場人物の名前を間違えること。ななこ先輩・さなえ先輩に会えるのは英語版だけ!
通訳案内士対策にかけては間違いなく「きんモザ」最強。英語版オリジナルの日本文化解説ページが二次試験でそのまま使える。