木村鷹太郎「世界の三大宴会」(大正10年)。国会図書館デジタルより。和田の酒盛(曽我物語に出てくるやつ)と鴻門の会とプラトンの宴会。この三つは実は同じ話であり、日本でも中国でもギリシャでもなくインドの話であったのだ。へっぽこ叙述ミステリの解決編を読んでいるよう。
宮崎駿「シュナの旅」。マンガというか絵物語。チベットの民話が元になっているという。映画のナウシカより前の作。シュナがもののけ姫に出ていたヤックルに乗っていたりナウシカで見たような生物がいたり。15分ほどで読めてしまうが見てて飽きない。
半径を求めるクイズは流用されすぎて多分どこかで見たことがあるはず。
江戸川乱歩「兇器」という短編にも使われている。金田一少年の事件簿「人喰い研究所殺人事件」にも。
天国大魔境の新刊を買う。
ところで。
石黒正数はあちこちに短編を描いていて全貌が掴めぬ。ふと買った本に載っていたりする。
「音速の箱」(Fライフ3号)
「性なる侵入」(早川書房コミックアンソロジー)
「ゾンビのいるところ」(アイアムアヒーローアンソロジー)
etc.
そろそろ新しい短編集を…
「もし他人に秘密を知られた時はかわいそうだが…」
「この脳細胞破壊銃でほんとのパーにしてやる」
改変前の、第1話でなかなかのリスクを負わされるパーマン。
いつまでも覚えてる暗号ベスト3
怪奇四十面相
「ゆなどき んがくの でるろも」
掘出された童話 (亜愛一郎の狼狽)
「やまみち ほい やまなみ よお」
大予言・地球の滅びる日 (ドラえもん)
「ター 扉をひらく 無音 バスもぐる」
南條範夫「飢えて死ね!」。インパクトのある表題作は越前丸岡藩のお家騒動を描く。あとは幕末明治物。「殺人者の死」は死の間際の沖田総司。この作者らしいねじれた総司像。他は明治の陸軍大将・立見尚文や西郷従道など。この短編集は文庫化されてないらしい。南條範夫の底が見えぬ。
草上仁「キスギショウジ氏の生活と意見」。ショートストーリーから少し長めの物まで自由自在。この質感は藤子FのSF短編に近い。全編読みやすく面白い。
例えば「アイウエオ」。皆1ページ目で趣向を理解するであろう。抜群の上手さ。
他「われらの農場を守れ」「国境の南」「鉄の胃袋」がいい。
たがわ靖之「包丁無宿」という後半に狂ったエピソードがちょいちょいある料理漫画。最狂エピソードとして推したいのは「料理島奇嬌勝負」の回。宿敵が支配している島に単身料理勝負に乗り込む暮流助の運命やいかに。