ドラえもん0巻を過去の単行本と比べつつ再読中。初出に戻してある所もあり改変されたままの所もあり。ドラミちゃん初登場回「ハイキングに出かけよう」の自動コジ機はセリフ改変。以前は6巻巻末のドラえもん百科にも載っていた道具だがこちらも現行版では重力ペンキに差し替えられている。
本日はジャイアンの誕生日ということなので「ジャイアン殺人事件」を。
ジャイアンの歌を録音する胡散臭いミュージックスクールの教頭が登場。彼の目的とは一体何か。ドラえもんでも随一の本格ミステリ編。スネ夫の推理が説得力ありすぎる。
筒井康隆「上下左右」。超実験作。分割されているマスそれぞれが団地の一室。この見開きが5回続く。いわば拡大5コマ小説。随所に仕掛けがある。
去年復刊された「バブリング創世記」に収録されたので是非読まれたし。
#ミステリーに目覚めたきっかけ
この前も書いたがポプラ社の乱歩。
好きな表紙ベスト3は「人間豹」「恐怖の魔人王」「怪奇四十面相」
ジャック・リッチー「カーデュラ探偵社」。夜間にしか活動しない某中央ヨーロッパ出身の伯爵探偵のシリーズ。要するに正体はアレ。ベストは「カーデュラと鍵のかかった部屋」。ノンシリーズ物では「無痛抜歯法」「くずかご」が抜群。どれも軽く、そして面白い。リッチーはまだ読みたいぞ。
「血だるま剣法」
四肢を失った剣士が地面を這い腕に刀をくくりつけ行う復讐劇。
「復讐つんではくずし」
南條範夫「復讐鬼」が原作。南條範夫×平田弘史という至高のマリアージュ。
平田弘史の初期傑作2編。この凄まじい残酷時代劇を是非読まれたし。
ドラえもん第0巻に収録の「ドラえもん誕生」。今の時代、A先生の狂気の怪作「狂人軍」はタイトルすら許されない。
ピーター・ディキンスン「生ける屍」。サンリオSF文庫版はかつて古書市場で万の単位で取引されていた小説。奇妙奇天烈なシチュエーションの小説ばかり書くこの作者。初ディキンスンがこれだと難しいかも知れぬ。タイトルから想像されるようなゾンビ小説ではない。不条理な南米文学のよう。
志水アキ/京極夏彦「中禅寺先生物怪講義録」京極堂が古本屋を開く前高校教師をしていたという設定のスピンオフ漫画。妖怪要素もあり。小説のようなエグい殺人事件はまだ起こっていない。榎木津は眼帯で関口はやはり挙動不審。割りとゆるい。今月号はいつものメンツで焼芋を食ってただけ。
#コロナばっかりで気が滅入るから昭和の漫画画像貼ろうぜ
藤子不二雄「魔太郎がくる!!」
初期バイオレンス魔太郎の魅力。
うらみ念法(物理)で煽り運転の男を成敗する魔太郎。