人見知りのぼっち女子カワセミさん(料理好き)と、物怖じしないヤンキー女子のミサゴ(釣り好き)が織り成すアウトドアライフを描く匡乃下キヨマサ先生『カワセミさんの釣りごはん』最新話。
相手から何気ない一言が嬉しくて、どうしてなのか戸惑いつつ
「友達ができたんだ」
と思い至るシーンが素敵。 
   フィール・ヤングで連載されている『夢の端々』においても、貴代子とミツが役割期待を演じる様子が描かれていて発売がとても楽しみです。
「結婚なんて一生しない。だからあなたもしないで」
「………うん」
の会話で浮かび上がる主客の結び付きなどとても素敵。 
   須藤佑実先生『包帯少女機関』。
発売を待っていた大好きな短編集。
"お姫様ごっこ"や"添い寝屋"など奉仕する側とされる側の二人の女の子の関係を描く短編が多数収録されています。
時に残酷さもはらみつつ、与えられた役割期待を演じる中で生まれる新しい感情を受け入れ相手と向き合う姿が素敵です。 
   吸血鬼百合作品だと、血を吸わないと死んでしまうにも関わらず血を吸う度に泣いてしまう健気なサーバントと、そんな彼女を人間に戻してやりたいと願う吸血鬼の純愛を描いた桂木すずし先生『Dystopia』が個人的には泣ける百合で好きです。 
   吸血鬼百合作品の吸血シーン。
永遠性や背徳性など様々なメッセージがあって個人的にはとても好きです。 
   アキリ先生『ヴァンピアーズ』。
吸血鬼と女子高生の間でなされる異種族交流がアキリ先生らしい軽妙なノリで描かれていて素敵だった。
仲が深まってくるごとに共通項を省いた会話になっていく、そんな特有の親密感の演出が読んでいて心地よいです。
そして吸血シーンが素晴らしい。 
   シイノが遺骨と共に一人海を目指す現在の情景と、二人で過ごした過去の情景の対比が切ないです。
今はなきマリコに向けて
「あたしにはあんたしかいなかった」
とシイノが告げる言葉と共に二度と戻らない二人の関係を見ていると、読んでいるこちらもいても立ってもいられなくなる想い。 
   昨日、百合コラムを書いているかっぱさん(@kappa_lily)と平庫ワカ先生『マイ・ブロークン・マリコ』が素晴らしいという話をしました。
連載こちら
https://t.co/S7R5xtX13C
女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリーというキャッチコピー通り、二人の関係に心が震えます。 
   二人を見守る周囲の人々とその中で青春を過ごす羽山先生と寺野先生という優しい世界観がとても素敵なので未読の方はぜひ。 
   個人的には文化祭編の
貴方はどうしたい
この限られた青春を
誰と
何をしたい?
というモノローグがとても好きでして。
1巻7話の「青春を学んで生きる」にもありましたが、悩んだり不安になったりしながらも寄り添い言葉に出して前に進んでいく等身大の大人の"青春"が描かれていてとても素敵。 
   最新話の舞台はバーベキューなのですが。
人妻×バーベキュー
という組み合わせがはらむドラマとスリルについては片倉アコ先生『昼下がりに、また。』2巻に詳しく描かれているのでご興味のある方はぜひご一読を。 
   志村貴子先生の人妻百合『おとなになっても』最新話。
元カノとその旦那、今気になっている人妻とその旦那、そして自分というなんとも業の深い現場に居合わせた主人公・朱里に、思ってもみない言葉がかけられる素敵な回でした。
大人になっても恋に振り回される姿が愛しい。
続きが気になります。