二駅ずい先生のコミカライズ版もオススメです。
パラからミッキーに寄せる親愛の情が溢れる文化祭編の二人の距離感が素敵ですよ。
やがて二人はとある理由から全てを捨てて北海道に逃れることになるのですが、父の死の原因を巡って溝が生まれます。その溝を越えようと加奈が玉姫に全てをさらけ出す様が素敵です。
友情と恋愛、偶像と崇拝、親子の関係など様々な要素があって読む方によって受け取り方が変わりそうな幅を持った作品。
中村明日美子先生『メジロバナの咲く』第4話。
両親の離婚に伴い成績優秀者のみに与えられる奨学金が必要となった主人公のルビーが、自分の告白を断った鋼のステフに勉強を教えて欲しいと頼んだことで、微妙な距離感のまま勉強会が始まるお話。
二人だけの空間で近づく距離が素敵でした。
安野モヨコ先生『後ハッピーマニア』。
高橋に離婚を切り出されたシゲカヨが
「ちょっとコンビニ行ってくる」
と言ってそのまま新幹線で大阪のフクちゃんの家に行くシーンがとても素敵でした。
新たに二人のやり取りが読めて感動。
世紀末的百合シーンということでつくしあきひと先生『メイドインアビス』8巻を。
交尾の匂いがする母を持ちながら自身は子供を生めない体のために捨てられた少女イルミューイ。
やがて彼女は母と同じ交尾の匂いがする女性ヴエコと出会い、愛し、そしてヴエコが女の人と性行為をしている様を目撃する。
ムンクの母国ノルウェーは白夜の国。昼が終わらず眠れないため深く内省する哲学者を多く輩出しているという話を聞くのですが。
『恋する名画』心と体の分離のようなものや、壊れていく何かが描かれていて衝撃的でした。
甘い作品が好きですが、たまにひんやりとする作品を読むのも良いですね。
みもと先生『恋する名画』最新話。
エドゥアルド・ムンクの『マドンナ』をモチーフにした、1ページ目から引き込まれる素晴らしい短編でした。
ほの暗い欲望を慰めるために一人の女性を利用した主人公が、逆に彼女に支配され心の奥底まで引きずり出されるという、世紀末芸術家ムンクならではの短編。
しろ先生といえば『ヤマノススメ』でお馴染みですが、今作も風景描写がとても美しいです。
そんな「人生観を変えてくれるくらいのすごい景色」の中でチサトさんと触れ合ったミトが
「またこんな世界に私を連れて行ってほしい」
と願う姿がとても素敵でした。
しろ先生の新連載『カメラ、はじめてもいいですか?』。
やりたいことが見つからず何か変わるきっかけを探していた女子高生のミトが
「人生観を変えてくれるくらいのすごい景色が見てみたい」
とカメラを構えるチサトさんに出会い、彼女のモデルとしてまだ見ぬ景色を一緒に見に行く物語。