何気なく言った一言が気になったり、そんな自分をらしくないと感じたり。
二人でいるからこそ生まれる自分一人では解決できない感情に振り回されつつ、少しずつ距離をつめていく二人の様子が丁寧に描かれていて続きがますます気になります。
また会えないかと考えていたところ、ツイッター経由で推しの公演チケットの譲渡をしてくれたのが映画館で隣になった彼女。
偶然を生かして深い仲になることはできなかったものの、ツイッターからメルカリのアカウントを特定してしまい…。
戦場に兵器として向かった生徒たちが命を落として帰ってこないような死と隣り合う日常の中で、シーナとミミが掃除をしたり、花冠を編んだり、クッキーを焼いたりと思い出を積み重ね、少しずつ変わっていく姿が切なくも美しいです。
"再生"はたすくだけではなく談話室に集うメンバーの共通のテーマであり、それは春と早輝の社会人百合カップルにも当てはまります。
壊れてしまった関係を繋ぎ直していつか結婚式を挙げる、というのが『しまなみ誰そ彼』における春と早輝の物語。
メイドに見えるけれどこちらは侍女。
家につくメイドと人につく侍女は根本的にその性質が違うのだとか。
好きな女性を大事にしたいけれど家を優先しなくてはいけないという立場があって、ジレンマに引き裂かれるメイド百合よいですね。
周りの目が気になりすぎるあまり学友と適切な距離が取れずぼっちになってしまう女子高生を描く高畑弓先生『死なないで!明日川さん』。
連載最新話で明日川さんの友人・るなが登場するのですが、るなの前では自意識過剰がなりをひそめ自然体でいられる明日川さんにほっこりしました。
こういうアカウントなので百合的な見所についてお話すると。
広告代理店で働く七菜と女優のMAKOTOの関係がとても素敵です。
「わたしも仲間になれるかな」
のくだりが素晴らしいです。
現在セール中とのことなのでピンときた方はぜひ。
https://t.co/ZMjV3S1ijg
秘密を抱えた女の子が大切な女の子ために一歩踏み出す美しい瞬間と、それを肯定する周囲の優しさが素敵ですね。
"受け入れてくれる優しい他者の視線"というのが、SNSが発達して好きなことで繋がれるようになった現代人のテーマの一つだと個人的に思うのですが、その辺りの描き方が好きです。
『蜘蛛の巣を払う女』のサランデル姉妹。
『呪術廻戦』の禅院姉妹。
『SHY』の天王寺姉妹。
などなど。
誰よりも身近にいた姉妹ゆえの愛憎入り交じる複雑な関係性が好きです。
自分以外の誰かが撮った好きな人の写真を見て嫉妬したりと、撮る者と撮られるものの感情のあわいがとても繊細に描かれていて素敵です。
「(あなたが)憎らしい」
というのが個人的に大好好きな告白のパターンなのですが、8月の百合文壇バーの予定をどうしようかあれこれ考えながら、気づくと毎日エヴァ完結巻特装版を読んでいます。