エドワード朝期の主人とメイドを描いた森薫先生『シャーリー』にも
「ずっと」
という言葉で時を超える思いが描かれておりますが、そういう百合がお好きな方にオススメです。
「神を許さない」
というストーリー素敵ですね。
『愛されなくても別に』、『ミーツ・ザ・ワールド』等々たとえ血が繋がっていても世代間のギャップは埋まらずもはや安住の地ではない"家族"から逸脱する二人の女性の絆の物語が増えてきましたが時代なのかなと思います。
「やっぱり城に残ろうかしら」
と告げるルバに
「いいわよ。今しか叶えられない幸せを手放せるのならね」
「子供が生まれて。その子が手を離れて。それでもルバがその気ならいつでも戻ってらっしゃい」
と告げるビビアン王女。
"時間が経ってもあなたを待っている"という告白がとても百合的。
アニメ化もされた水上悟志先生『プラネット・ウィズ』。
こちらも百合作品ではありませんが、はると美羽が互いに想い合う姿がとても素敵なので気になる方はぜひ。
コミカライズ版『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
恋愛感情はありませんが。
友人のメイプル(本条楓)とサリー(白峯理沙)とメイプルが助け合いながらVRMMOをプレイする姿が微笑ましい。
イケメン化が止まらないサリーの頼り甲斐のある姿が素敵。続きが楽しみです。
『ストラヴァガンツァ-異彩の姫 -』は日常を侵して悪意がやってくるという話。
山田玲司先生の言葉を借りれば絶望が外からやってくる『進撃の巨人』や『HUNTER×HUNTER』(キメラ=アント)編の10年代以降の新たな絶望譚の系譜です。
そこで描かれる絶望の原泉も"興味"や"衝動"であり興味深いのですが。
バディものだと、人気SFシリーズ『MOONLIGHT MILE』のスピンオフ作品、太田垣康男先生『ディアーナ&アルテミス』が個人的には好きです。
水不足が深刻化した月面都市・ルナネクサスを舞台に、水の盗難を取り締まる宇宙警察の特別捜査官ディアーナとアルテミスの活躍を描く作品。 https://t.co/4yWKLor2h5
最新話の舞台はバーベキューなのですが。
人妻×バーベキュー
という組み合わせがはらむドラマとスリルについては片倉アコ先生『昼下がりに、また。』2巻に詳しく描かれているのでご興味のある方はぜひご一読を。
バイクに二人乗りをしたり、星空の下で焚き火をしたり、大人の酒盛りにまきこまれたりと新たな体験、出会いに満ちた二人のアウトドアライフが微笑ましく、また風景描写が美しいのでコマを眺めているのがとても楽しい作品です。
来週19日(月)の百合文壇バーはフィールヤング発の百合特集。
というわけで南Q太先生『スロウ』を。
この作品で描かれる元カノ同士の向き合わない描写が好きです。
もう恋人ではないが心のどこかに常にいる相手のことを、二人とも背中越しに感じている構図。