一方の逢乃さんは真子の学友たちにひそかに女神と噂される容姿端麗な社会人。
有名大学を出て大企業で働く"選ばれし人"ですが、ちょっと天然でおまけに人に言えないちょっと変わった趣味を持っています。
その変な趣味がきっかけで言葉を交わした真子と逢乃さんが仲良くなっていくのですが、、、
榎本ナリコ先生『センチメントの行方 2巻』収録『白と黒』。
限界を感じて陸上を諦めた虹美と、それを追うように陸上をやめた純子。
自分にはない才能を持ちながら陸上をやめた純子に対して、虹美は壮絶なイジメを始めるが、純子は何も言わずにされるがままで。
純子の真意がわかって切なくなる短編。
森薫先生が姉妹妻編を描くにあたって代名詞である精密な描き込みを意図的に減らしたということを述べています。
そのことをよく考えるのですが、むっしゅ先生『ふりだしにおちる!』最新話の余白を見ると、なんだか勝手に府に落ちてしまう不思議。
『ふりだしにおちる!』大好きなんですよね。
第2話では、才色兼備なエリートゆえに遠巻きにされて一人ぼっちで生きてきた逢乃さんの「誰も特別扱いするばかりで本当の自分を見てくれない」という悩みが描かれていました。
そんな逢乃さんだからこそ、誰とも分け隔てなく自然体で接する真心に心を許していく様子がとても素敵。
戸隠神官の巫女になるという同じ夢を持つ千世と繭。
手に手を取り合って進んできた二人の少女ですが、繭の身近な人間までもが命を落としたドグーンの襲来という緊迫した事態が訪れたことで、二人の間にも打ち明けられない秘密ができていきます。
そうやって秘密を抱えることで人は大人になっていく https://t.co/EyiE9gPlxW
実は気難しい性格で友達が少ないというチサトさんがミトをたらす姿がギャップがあり、個人的にはそのあたりの描写も好きです。
『妄想少女オタク系』の紺條夏生先生が紺条なっぴ名義で描いた『紅唇』。
付き合った女の子は、自分を無条件に愛して欲しくて何度も何度も
「私のこと好き?」
と聞いてくる美しい人だった、という学生百合。
その娘の奔放な性に疲れたはずの主人公が、別れた後もその子を忘れられない姿が切ない。
9月24日(月)21時~
「食欲の秋 ご飯を一緒に食べる百合シーン特集」は甘々、ほのぼのから殺伐までご飯を食べるシーンだけを沢山見ようかと思っています。
オススメのご飯シーンも募集中。
※画像は 榛野なな恵先生『ピエタ』。海辺の一軒家で巣籠もりをする学生二人の百合ご飯。
「誰かさん」に誘われ「談話室」へと通うようになったたすくは、集まる人々との触れ合いを通して自分を理解し、そして周囲と繋がっていく。
というお話。
「談話室」に集まる人々が空き家再生事業に携わるNPOのメンバーということもあり個人的には"再生"というのがテーマの一つにあるかと思います。
好きでやまない彼女に対して、背中を見つめることしかできないという主人公の姿を描いたシーン。
時を経てなお好意だけでは超えられない、16年前と変わらぬ何かが感じられて個人的にはすごく好きです。
松浦理英子先生の信者なので性能領域というものにグッときます。
時間を止められる能力を持った森谷さんと、森谷さんが止めた時間の中で唯一自由に動ける村上さん。
二人が誰も知らない秘密の時間を共有しながら仲を深めていく物語です。
周りと空気を合わせられずに一人でいる森谷さんと、合わせすぎて本当の友達がいない村上さんの恋の顛末をぜひご一読下さい。
誰とでも普通に接することのできる女子高生の真子と、完璧に見えるけれど完璧じゃない社会人の逢乃さん。
過ごしてきた時間の違う二人がどのように関係を深めていくのか今後の展開がとても気になります。