中村明日美子先生『メジロバナの咲く』第4話。
両親の離婚に伴い成績優秀者のみに与えられる奨学金が必要となった主人公のルビーが、自分の告白を断った鋼のステフに勉強を教えて欲しいと頼んだことで、微妙な距離感のまま勉強会が始まるお話。
二人だけの空間で近づく距離が素敵でした。
昨日、百合コラムを書いているかっぱさん(@kappa_lily)と平庫ワカ先生『マイ・ブロークン・マリコ』が素晴らしいという話をしました。
連載こちら
https://t.co/S7R5xtX13C
女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリーというキャッチコピー通り、二人の関係に心が震えます。
昨晩オンライン飲み会をしていて今季アニメ『波よ聞いてくれ』の話になったので。
沙村広明先生作品なので面白くないわけがないのですが、ミナレ、瑞穂、まどかの関係が個人的にはとても好きです。
アフタヌーン掲載最新話の
「愛する女の手料理」
の一言などなかなかグッときます。
女の子が女の子を大切に想い寄り添う描写がとても多い作品なのですが。
この寄り添う気持ちが『レトルトパウチ!』のタイトルにもなっている
「レトルトパウチはどこにも穴が空いていないからずっと清潔なままでいられる。レトルトパウチは腐らない」
にも通じる永遠性を帯びているのが素敵。
「わたくし知ってたわ。うとまれていること……でも好き。姉ちゃま」
高尾滋先生『人形芝居』4巻。
気が強く妹を邪見する姉とどんなに嫌われても姉に寄り添おうとする妹の関係が素敵な短編一本が収録されています。
シリーズをご存じの方は妹の正体にピンとくると思いますが私の中では百合な作品。
主人公の真由美は人見知りで大人しいタイプ。
対する凛は人との距離が近いヤンキー。
真由美は当初凛に対して苦手意識を持ちますが、
「あたしが友達になってやるから」
と凛に言われて以降、誰とでも分け隔てなく接する凛の優しさを知って彼女への信頼を深めていきます。
楽しみにしていた『攻殻機動隊 SAC_2045』を完走しました。とても素敵な作品。
『S.A.C. 2nd GIG』後にデフォルトした世界が描かれており、転換期を迎えつつある今の時代を生きる身として楽しく拝見。
コミックス1巻で描かれる草薙小佐の休日が"できる女性の大人百合"なのでそっと置いておきます。
前回の百合文壇バーは『あの娘にキスと白百合を』特集でした。
個人的には登場人物の心境の変化が丁寧に描かれているのが作品の魅力の一つかと思っています。
高校生活という限られた時間の中で登場人物が成長していく。
それゆえにいつかは必ず終わるその時間がなおさらいとおしくなる、そんな作品。
6月の #百合これ のテーマが『結婚』ということでを思い出し。
とても素敵なプロポーズのシーンが描かれるオノ・ナツメ先生『ACCA13区監察課 外伝 ポーラとミシェル』を改めてオススメしたいと思った次第。
ジーキルらが提唱した新しいガーデニングには従来のイギリス庭園とは違う"自然な植栽"や"自生の植物を活かす庭園造り"が要素の一つとしてあったそうですが、そうしたありのままを尊ぶ当時のガーデニング文脈と『さよならローズガーデン』で語られる自由と見比べてみると個人的には面白く感じます。
今は亡き記憶の中のマリコに向かって
「あんたにはあたしがいたでしょうが!」
と叫ぶシイノの姿が泣けます。